●ひとりツール・ド・万博

garak2005-08-29

土曜日(8/27)は吹田の万博へ、
きのうの日曜日(8/28)は泉大津の臨海エリアへ、
チャリンコかっとばして行ってきました。
長くなるので、分けて書きます。


万博へはウルフルズの野外ライブ「ヤッサ!」で行ったのでした。

後方のピクニックエリアからステージをうかがっても、ヴィジョンを観るだけになるので、芝生に坐り込んで持参の本を開く。
BGMがウルフルズとは贅沢だが、これはトータスの声に負けないくらいの張りをもった、ええ本である。

「ぼくもいくさに征くのだけれど 竹内浩三の詩と死」稲泉連

2時間足らずで100ページほどを読んでしまった。
23歳で戦死した無名の詩人をめぐるノンフィクションで、前段は彼を見守る実姉のエピソードがつづくのだが、言い知れぬモンがこみあげてくる。
夏の夕方に、幸せそうな家族が周りにたくさんいる環境で読むのはヤバい。読後感は、またレビューに書こうと思います。

ライブの終盤は立ち上がって観た。
ひさびさに殿様衣装に身を包み、ヅラをかぶって「ガッツだぜ!」を歌うトータスが見えた。
ウルフルズのソウル・ミュージックは、どこかイナたくて青空と緑の芝生が似合う。衒いなく似合う。
貴重な存在だよな、と改めて思う。


戻りは、iPodをオンにして帰ることにした。
マイiPodは今回もなかなか泣かせるシャッフルをしてくれたので参考までに(なんの参考だ?)

《ツールド万博・復路mix @2005/08/27》

01. 線香花火大会 / The ピーズ
02. Long Hair / Little Barrie
03. COLD SUMMER / ZAZEN BOYS
04. いなごが飛んでる / Fishmans
05. mo' funky / Zoobombs
06. 君にシャラララ / FLYING KIDS
07. 春色の道 / フラワーカンパニーズ
08. Jet Man / eastern youth
09. オアシスへようこそ / Fishmans
10. リンダ リンダ / パーランマウム
11. 気をつけろ / The Roosters
12. Hallelujah / Jeff Buckley

走行中の「mo' funky」はキケンである。
ついついギアをトップに入れてしまう。

ま、最初にピーズを選んでいるのは自分なのだが、
そのあと、Fishmansを2曲入れてくるあたり、わかっとるなあ、我が愛機よ。

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【ツールド万博・往復データ】
●距離:36.01キロ
●実走行時間:1時間43分(実際に自転車で走っていた時間)
●平均時速:20.9キロ
●最高時速:50.3キロ

泉大津まで行った肝心の目的、《RUSH BALL 05》について少々。
臨海地区の広大な敷地だったが、
2万人超という観客の数に比べると、あれでも狭かったと思う。
最後方の砂地のエリアは別モノだったし。

それから、「ステージふたつを配して交互に演奏。ゆえに幕間ナシ」という構成は、個人的にはまったく賛成できない。
「この環境のなかでどういう風に過ごすか」と選択する余地をオーディエンスの側からみすみす奪っていると思う。
こう間断なく演奏が浴びせられたのでは観る側の集中力が低下するのは否めないのではないか。
そうやって集中力が削がれていくと、なにがいけないか。
お目当てのバンド以外のものに「偶発的に出逢う力/機会」が一緒に削がれていくのだ。
好きなものだけ堪能できればそれで良しというのなら、オムニバス形式のイベントなど必要ないのだから、それでは勿体ない。
たとえば4年前、日が落ちていく時間帯で聴いたSUPERCARの印象が強烈な俺などは、やはりそこにこだわってしまうのだ。残念ながら。

その伝でいけば、今回、機材トラブルのせいで余儀なく登場が遅れた東京スカパラダイスオーケストラは、ちょうどいい待たせっぷりだったと思う。

なにせ、新天地に移っての第1回。
関係各位の奮闘努力を省みず、勝手な感想ではある。
主な客層である10代〜20代前半のコたちには継ぎ目のない構成がぴったり来るのだと言われればそれまでだし、
各フェスそれぞれの見せ方があって然るべきだと思う。
来年も期待してます。