2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

●不明なるものとの対し方

和歌山毒物カレー事件の判決確定に際しての高村薫氏の談話。 「状況証拠だけで極刑が確定することへの評価は難しい」という前段の主張も大事だが、私の印象に残ったのは後半のこの言葉。 動機は明らかにならなかったが、裁判ですべてが明らかになるよりも、…

●Birth of チビノリダー

ちび1号に自転車を買う。彼にとっての初自転車である。 「補助輪は最初からないほうが上達が早い」という聞きかじり知識にのっとって、「コマなしにするか?」と訊いてみるが「いや」という。 タイミングをずらしては何度も「ところで、コマなしでええんちゃ…

●自転車は下駄の延長に非ず

夜中のラジオで自転車談義をすることに。 しかしながら、“自転車”なるものに対する捉え方の違いが、いい具合に多角的に浮かび上がるということには至らず、不完全燃焼に潰える。 個人としては、「え、そうなん? 自転車ってそうなん?」というような、なにか…

●Everybody let's get STONED!!

今月二度目の東京行き。 晴れなれど、富士山には、ちょうど頂きあたりに雲がかかっていた。 虎ノ門のスタジオにて、土屋公平氏が自らDJを務める単発特集番組の収録。 題して「Music GOT STONED」。 番組の前半の肝である対談パート、そのお相手には、ストリ…

●How can I say...in English?

和英辞典を買う。 ベネッセの「ニュープロシード和英辞典」。 とある本で薦められていたので探してみたのだが、単に品薄なのか、あるいは改訂が近いのか、はたまた流行りじゃないのか、書店にあまり置かれていなかった。 ようやくジュンク堂で見つけて、ぱら…

●二度目の花見

桜を愛でるには最適な地元の名所のひとつ、毛馬にて。 交通の便がいいとは言い難い場所なので、来ている人はそれほど多くない。 淀川の土手なので、前方の視界が限りなくひらけているところも解放感があっていい。 夕陽も妖しげ。

●ランブルフィッシュの帰還

以前にも触れたことのある映画、『The Wrestler』の試写会があった。 私は時間に余裕をみて行ったので知らなかったのだが、開映時には満員になっていて、この日は入れなかったひともかなりいたそうだ。 注目しているひとはしているのだと思うと嬉しい。 内容…

●四谷三者会談

東京取材。 午後の中央線の車窓からお濠端を臨む。 東京の景色のなかでも、個人的に好きな光景のひとつ。 四谷某所にてインタビュー。 現在、ふたたび現役バリバリで活動中のFRICTION、RECK氏と中村達也氏に話を訊くためにやってきたのである。 が、その前に…

●The Movie felt depressed.

こんな記事が出ていた。 英エンパイア誌が「落ち込む映画」ランキングを発表 1.「レクイエム・フォー・ドリーム」(00) 2.「ひとりぼっちの青春」(69) 3.「リービング・ラスベガス」(95) 4.「道」(54) 5.「21グラム」(03) 6.「火垂るの墓」(…

●猫と工場島

ネットの検索に偶然引っかかって、その存在を知ったこの本。 「工場猫物語」三島正。 猫は特に好きでも嫌いでもないのだが、工場や工業地帯には否応なく惹かれてしまう俺。 つい気になって読んでみたら、意外にシビアな本だった。 川崎の臨海工場地帯の、あ…

●中崎町PIT INN

快晴につき気分よろしく、ひさしぶりに淀川のサイクリングロードを軽く流すべと思い、MTBに空気を入れる。 会話のテンション、湯船の温度、ペンの筆圧、どれも高めは苦手だが、車輪の空気圧だけは高めが好きなので、ぐいぐいとポンピングを続けた。 したらば…

●桜と観覧車

姫路へ花見に出かける。 新大阪から新快速で71分。 鉄道で行ったのは初めて。 駅から城まで、目抜き通りが延びていることを初めて知った。 上天気。缶ビールを一缶二缶空けていると、すぐ眠気に襲われる。 城と桜。 花弁。 意外に愉しかったのが、城下の三の…

●泉谷ゲリラと真心パルチザン

《泉谷と真心》、泉谷しげると真心ブラザーズの対バンライブ@なんばHatch。 先攻は、まず真心。 “泉谷シフト”ということなのか、攻撃的なセットリストだったように思う。 後攻めの泉谷しげるは、前半を新曲中心に。 後半は黄金のロックナンバーを連発。 途…

●格好悪いことはなんて格好悪いんだろう

大根仁さんが紹介してたマンガ、久保ミツロウの『モテキ』。 ようやく手に入れて読む。 文化系派遣社員・藤本幸世(30歳男子)をめぐる、まあ言ってみれば実にイジッとした話なのだがこれが相当面白い。 主人公の身も蓋もないダメっぷりがいっそ気持ちいい。…

●オニさんどちら

映画の『鴨川ホルモー』を試写見する。 新種の青春エンターテインメント。ディティールが愉しい。 (本筋とほとんど関係ないけど、龍谷大のリーダーのコが好きだ) ただ、あそこまで新奇・珍奇な空想力で膨らませたものが、やや無難なところに回収されていっ…

●百年の閉塞

朝日新聞(4月2日付)に松本健一の談話。 ■閉塞感のほぐし方(2) 考え抜けば破格の思想 なかで石川啄木の評論がふたつ、触れられている。 ひとつは、明治43年(1910年)8月に執筆された「時代閉塞の現状」。 もうひとつは同じ年の2月に書かれた「性急な思…

●2009/04/01 路傍の桜

本町あたり。 昼前まではこんなに晴れていたのに、午後はいっとき、雨が激しく降った。 でも3時くらいには上がっていた。 不思議な天気の日。 そういえば、エイプリルフールはまだしも、「四月馬鹿」ってあんまり云わなくなったなあ。 直訳すぎるからだろう…