2008-02-01から1ヶ月間の記事一覧

●本を放つ

『忌野地図』、本日発売となりました。 早速、先輩先達友人諸姉諸兄の皆様から「買ったぞ読むぞ」のご連絡いくつか。ありがたや、いたみいります。 そういえば、「見なくてもいいよ。買ってくれれば」というのは高田純次先生のDVDの名キャッチですが、あたし…

●含羞の彼方に

うろ覚えだけど、ずっと以前、佐野元春が語ってたこと。 1970年代、はっぴいえんどの音楽を、自分は、好きだったんだけれど、同時に絶えずもどかしさも覚えていた。 松本隆さんの「ですます調」というのではーーわかる部分もあるのだけれどーー自分には物足…

●桜戦線2008に思ふことなど

エレファントカシマシの新曲がいい。 タイトルを「桜の花、舞い上がる道を」という。 その名のとおり“さくらソング”ではあるのだが、「舞い散る」でも「降りしきる」でもなく、「舞い上がる」というところに宮本浩次ならではの真骨頂を見る思いがする。 あの…

●あー誰にも故郷はある、か?

「HOME」アンジェラ・アキ、「Home」清水翔太、「フルサト」ONE DRAFT……。 ふるさと、故郷のことを歌うひとが、かくも増えているのにはなにか理由があるのだろうか。 21世紀のいま、「ふるさと」という言葉遣いがこれほどポピュラリティを得るというのは、ち…

●恥じ入らぬ理由

「matsuosuzuki san」、と打鍵して変換を試みたところ、ウチのマックは「マツオ鈴木さん」とやりよりました。 なぜ? 姓と名、キレイに逆やん。 初めてでもないくせにィと、安いスナックのママみたいな突っ込みを入れたくなった。 ほんとになんで? 前はちゃ…

●ひと月早いイースターと夜更けのシャドウボクシング

《忌野清志郎“完全復活祭”追加公演》@大阪フェスティバルホール。 ゆっくりと歩いていこうかとも思ったのだけれど、大阪も寒さと風が強かった。 ならば、ということで自転車で向かった。 10分程度の道行き。 それでも、やや軽装だったせいで、顔は洟と涙ま…

●彼女の雄弁でクールな背中

去年から気になっていた安室奈美恵のライブ。初めて観た。 《namie amuro PLAY tour 2007-2008》@グランキューブ大阪メインホール。 オープニングの数曲から、かなりコワモテというか、キツめのリズムのトラックを続けてくる。 大衆におもねる感じはない。 …

●崖の向こうで、too "fine" life

京都、北白川のウワサのブックストア「ガケ書房」を初めて訪ねる。 http://www.h7.dion.ne.jp/~gakegake/ とある取材に関連してのことだったのだが、仕事が済んだあと、ぐるぐる棚をまわるのがほんとうに愉しかった。 某ヴィレッヂヴァンガードも私は好きだ…

●かもしれなくってシンドローム

先日、日曜日に東京泊だった夜、TBSの「文化系トークラジオLife」を、初めてリアルタイムのラジオで聴いた。 http://www.tbsradio.jp/life/ 特集は「愛の告白」。 パーソナリティーの皆さんも、シリアスな社会ネタのときとは、また違った顔を見せる回。 後半…

●東京の空の下のふたり

今週の金曜日に放映される『僕らの音楽』で、川上未映子氏とエレファントカシマシ・宮本浩次氏が対談しているとのこと。 川上氏のブログに載っていた。 http://www.mieko.jp/ http://www.fujitv.co.jp/ourmusic/elekashi.html そらそうやね、似合いやなあ。 …

●おおきなるんは厭なことや、でも

川上未映子の『乳と卵』。 結局、掲載されていた「文学界」は探せずにいて、昨日だかに発売になった「文藝春秋」に“芥川賞受賞作、全文掲載”として載ってたのをようやく読んだ。 東京の三ノ輪のあたりに住んでいる三十代の「わたし」のアパートに、大阪から…

●夢のようなことばかり

朝9時すぎのひかりに乗って、正午すぎには東京駅に着いた。 思いのほか雪の影響はなく、定時の運行だった。 地下街をぐるぐる歩いて半蔵門線の大手町駅へ。3駅で半蔵門。 イギリス大使館の裏にあるホテルに投宿。 この辺り、もともと閑静な界隈だが、日曜と…

●完全復活祭に向けて

大阪は雪。これだけ降れば、浪花的には大したもの。 ガキの頃からの記憶をさらってみても、BEST5入り確実の降りだった。 岡村ちゃんのこと、カネとクリエイチブのこと、ラジオのミライのことなど、気にかかることは数あれど、夜が明ければ夢の超特急に乗車で…

●どぉなっちゃってんだよ、青年42歳。

東京出張。今月下旬、素晴らしいライブアルバムを出すバンドにインタビュー。 くだけた、オモロい話がたくさん聴けた。 その最中に、岡村ちゃん逮捕の報道を知った。 エース、とりあえず言葉がない。 ……と思って、のぞみ号で帰路に着いたのだが、帰宅後、内…

●なににどれだけ賭けようか

火曜日、昼の番組、毎週スタジオライブを届けるレギュラーコーナー、今日のゲストはエレファントカシマシから宮本浩次氏。 凄いライブだった。 目の前のマイクとかミキシング卓とかコンプレッサーとか送信塔とか電波とか受信機とかスピーカーとか、そういう…

●「ともだち」から逃れよ

昨日触れた、橋本治の『日本の行く道』と『20世紀少年』についてのメモ。 『日本の行く道』の第一章「『子供の問題』で『大人の問題』を考えてみる」のなかの、〈「友達」が学校を占拠している〉という見出しで括られたパート。 これがかなり凄いことを言っ…