●リ・プログラムな夜


日曜日、夜7時から、Spinna B-ILL@心斎橋クラブクアトロへ。
最新アルバム『Re:program』が滅法よかったので、期待して出かけた。


お客さんは、ステージの上下両翼のいちばん端をのぞいて、いい感じに詰まっている。
ただ、オープニングのインタールード的な曲が始まっても一向に雑談を止めないひとたちが多い。
Spinna B-ILL本人が登場すると拍手と歓声が湧くのだが。
実際、そのあとの本編中、曲をやってるのにかかってきた携帯に出て、会話してる客がいたのにはちょっと閉口した。
カルチャーの違い?


とはいえ、ライブパフォーマンス自体は素晴らしかった。
Spinna B-ILLの声は包容力充分だったし、バンドもいい。
ガリバーライクなJUNGOを見ていると、やっぱりベースはタッパあると決まるなあと実感。
東京と大阪のみゲスト参加というギターの小林洋太もすごかった。


このあとに仕事があったので控えていたのだが、アルコールが欲しくなるライブでもあった。


ジャンルに縛られたくないという意識がひときわ強いというだけあって、レゲエから、ソウル、ロックテイストまで、さまざまぶち込んである感じ。
なかでも「最近、ブルースの要素が強まって」と切り出したくだりは印象に残った。
「たしかにマイルス・デイヴィスはいいとこのボンでしたが……煮え切らないなにかを持っていた。
僕だっていつかは歌えなくなるんだろうな、そんなことを思いながら」
そう言って歌い始めた曲が「ヒマワリ」。
グッと来たぜよ。








Re:program