●「時間です」


ニッポンが誇る文藝ミュージシャン若頭筆頭、田辺マモルが、また凄い歌を作っている。


「時間です」 【田辺マモルのマモログ うたの実験室】
http://www.voiceblog.jp/tanabemamoru/604341.html


なにぶん誤解を招く可能性の高い歌なので(とはいえ誤解を恐れていては歌なんて歌えないだろうから、これは私の余計なお世話だが)、できれば聴いたあと(聴く前でもいいけど)、ここの7月8日と10日のエントリーも併せて読んでみてほしい(あの事件の犯人が残した携帯の書き込みとBUMP OF CHICKENの歌詞についてのことも、ここで初めて知った)。


http://mamolog.seesaa.net/archives/200807-1.html


といってもこの多忙な世の中、わざわざリンク先に行って日記の日付をたどるひとも少ないかもしれないので、勝手ながら一部を抜粋しておきます。

秋葉原の殺人犯の言葉をそのままうたに引用した。うたにするということは言葉をもとに凶悪犯に感情移入するということで、不謹慎、不道徳かなあとも思った。けど、それが悪人にであれ善人にであれ、人の気持ちを理解する、実際には理解してみようとしてみるというのは大事なのかなあとも思う。自分にとって理解したくもない嫌いな人であればあるほど、その気持ちを理解しようと努力することは大事なんじゃないかと思う。。。


田辺はいつもどおりのゆるゆるとした構えで、あのなにひとつ力むところのない体勢で、凄いことをやっていると思う。

自分にとって理解したくもない嫌いな人であればあるほど、その気持ちを理解しようと努力すること

そうか。そうだな。それはそうかもしれないな。


秋葉原の事件について、まず思うところは、3週間前のエントリーに書いた。
http://d.hatena.ne.jp/garak/20080624/1214337448


そのあと、【ラジオデイズ】で内田樹平川克美釈徹宗江弘毅の座談を聴いた。
http://www.radiodays.jp/item/show/200035


【文化系トークラジオ Life】で「秋葉原連続殺傷事件」の回を聴いた。
http://www.tbsradio.jp/life/


なにがわかるわけでもないが、聴き応えはあった。
なにがわかるわけでもないが。


   *  *  *


この田辺の歌をiPodに入れて、Haydenの「Bad As They Seem」につづけて聴くと、荒涼とした気分が倍増した。
そのあとRyan Adamsの「Always on my Mind」が流れてきてちょっと息をつく。


思えば俺は、やはり音楽によってずいぶんと自分を助けているのかもしれない。






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