●リッコ、おまえもか


5日前、ツール・ド・フランス第9ステージを受けての感想で、こう書いた。

リカルド・リッコが驚異のヒルクライムでめちゃめちゃカッコいい勝利を収めた。
このところ、こういう勝ち方には絶えずドーピングの疑いがかかるのだが、これは無縁であってほしい。


したらば、やはりというべきかなんというべきか。
第12ステージの朝、ドーピング陽性反応が出たことが発覚して、リッコは即刻解雇。
チーム、サウニエルドゥバル・スコットもツールから撤退した。
http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=8812


がががっくし、である。
他チームの選手や監督のなかからリッコを擁護する声は聞こえてこない。
かなり生意気な言動が目立っていてプレスから好かれていないというのは聞いていたが、選手間でもこれである。自ら招いた窮地というか、仕方のないことなのかもしれない。
http://www.cyclingtime.com/modules/ctnews/view.php?p=8811


デイヴィッド・ミラーの言葉。

一般的に言って、我々が何か信じられないもの(強い選手)を見るとき、それはつまり本物ではないということだ。
悲しいかなそれが現実というものだよ。


「信じられないほど強い選手=本物ではない」
他のスポーツで得られるようなカタルシスは禁じられているのか、ツール・ド・フランス
今年は意地でも最後まで見つづけるけれども。


つくづく野茂は偉大である。