●切れぎれに思うこと


36年前のオイルショック時、不況により経営が悪化した運送業界から、引越業と宅配業が生まれた。
やや手垢のついた、俗な言い方ではあるけれど、「ピンチはチャンス」ということは、たしかにあるのだろう。
そう思いたい。


10余年前のこと、当時、メインストリームの市場で圧倒的優位を誇っていたジャンルの音楽を敢えてかけないと言い切った、その姿勢こそが“FUNKY”というものだったのだろう。


ラジオはヒット曲をかけるもの、というのは一面的な理解では?
それをいうならテレビの方が、ヒット曲、シングル曲しか電波に載せるのは難しい。
ラジオはもっと広く音楽をフォローすることが可能だと思う。


パーソナルコンピュータと編集ソフトの発達により、完パケもの(録音番組、録音コーナー)の可能性は、かつてないほどに広がっている。
PCMレコーダーの機動性と合わせると、ひと昔前からは考えられないほど低予算で取材番組の制作ができる。
生のワイド番組とは違った魅力を発揮できるはず。
手間はかかるが、濃密に圧縮された強化ビタミン剤みたいな番組に活路はないか。
ラジオに限らずテレビもだけれど、「7日間24時間」を埋めるという発想がもはや限界なのでは?