2009-05-02 ■ none 最後まで走りつづけた。 一度も手を抜かなかった。 ついにひとつの与太も飛ばさなかった。 あんなひと、ほかに俺は知らない。 なにをいったらいいかわからない。 ほんとのことだと思えない。 心構えも覚悟もなにもできていない。 なにをいっても薄ら寒い。 仕事が済んだら気が抜けて、次になにをしたらいいかわからない。 そうか、報告書を書くのか。 やることがあるのはまだましだ。 これを書いて判を突いたら、とにかく家に帰る。 ガードレールを蹴とばして帰る。 そのあとのことはよくわからない。