●アラシロ!!!


家族の厚意により、Tour de FRANCE 第2ステージをフル視聴@J SPORTS TV。
といっても、晩飯の用意やら片付けやらなにやらやりつつ、のことだが。
(なにせ夜の7時から12時過ぎまで、5時間以上に及ぶ中継なので)
そのうち、当然、家人は皆、寝てしまう。
なのでクライマックスはひとり、TVの前に陣取って見入る。


山岳ポイントが4つ設けられているとはいえ、どれもカテゴリーは低い。基本、平坦ステージ。
ゴールの10キロ手前で逃げは吸収され、大勢はスプリント勝負に。
コロンビアとミルラムの両トレインが牽引の応酬。
集団内は陣取りでケンカのような空気が漂うなか、1キロ手前で落車が起きる。
最後は、コロンビアのマーク・カヴェンディッシュが圧倒的な力をみせてゴール。


と思いきや、いつのまにか先頭グループのなかに東洋人の顔がみえる。
カヴェンディッシュから少し遅れてタイラー・ファーラー。
そのファーラーのスリップに入ってロマン・フェイユー、トール・ヒュースホフトが続く。
が、そのヒュースホフトの横に、彼がいたのだ。
誰を風除けにするでもなく、ヒュースホフトの左に並んで、走り込んでくる。


あ、アラシロ?!
と驚いている一瞬のうちに、ゴールラインを越えた。


新城幸也、ツール初参加、第2ステージにして5位入賞の瞬間である。
並みいる強豪スプリンターを相手に5位。
大したことだ。
それでも、彼はゴールの瞬間、口惜しそうな顔をしていた。
大した男である。



サッカーのことはよくわからないが、これ、W杯フランス大会で中山が日本代表初ゴールを決めたのと同等か、それ以上の快挙じゃなかろうか。


これは一般紙のスポーツ欄にも載るだろう。
さらに日本の多くの耳目を、ツールに向かせる契機となるのでは。


まだまだツールは始まったばかり。
シャンゼリゼゴールまでは三週間。
深みにはまるシャカリキな方々、お待ちしています。
いやはや、ちょっと今年は、ほんと凄いことになりそうなのだ。

同:新城幸也 グランツール日本人史上初 5位の快挙!!【現地取材第13報】

熱いぜ、石垣。
しかし、本人いたって冷静。そこも凄いところ。

↑このJ SPORTS映像のすぐ最初のところに登場するけれど、きっちりと仕事をした別府史之も格好よかった。↓