●散文的なスタート

とりたてて意味のない日だが、ダイアリー開始。
覚書的なもんになると思われる。

今日は、山田洋次の新作時代劇『隠し剣 鬼の爪』をサンプルビデオで観た。金曜日に主演の永瀬正敏氏のコメント収録をするので。
淡々として抑制の効いた話の運びは、いまのトシになってみると嫌いではない。
これみよがしではない部分に、恐らく相当な手間や金がかかってるんだろうなあ、と思う。
惜しむらくは小澤征悦の人物造形がいささか安っぽすぎやしないかという点。そこが説得力を薄めているように感じた。
あとはタイトル。藤沢周平の原作からそのまま持って来ずともよかったのではないか?
しかしながら、永瀬正敏松たか子の演技は優れてよい。
東北弁に意識的な科白は観るほうの集中力を喚起する。なんと言ったか判然としないところも多々あったのだが、それもリアリズムというものだろう。