●雑誌二点

講談社が出しているムック本「ROCK in Golden Age」の第8号「1980年」を買う。ロック生誕半世紀に引っかけて、おっさんを標的に各社から出てるシリーズのなかでもこれは購読してる。

大鷹俊一氏と和久井光司氏という(ロック物書きの方々のなかでも信用できそうな……嘘つかなさそうな、ふたり)が参加しているのと、巻末に佐藤良明氏のエッセイがあったので手を出したのだけど、これがけっこう読ませる。
「740円取るならCDかDVDくらい付けるべきだ」と伊藤政則氏は指摘していたが、まあ、もうちょっと安くてもよいだろうとは思うけれども、あのくらいの薄さで個人的にはちょうど良い感じ。広告もないし(そうだ、LuckyRaccoonも近い値段ですよね、ニイハオさん)。
ロック系の読み物にありがちな(どこの雑誌かとかは言わないけど)妙な精神性から適度な距離を保つのに、あの薄さが役立っているような気もしないではない。
佐藤氏のエッセイは今回も素晴らしい。

今日はもう一冊。5年前の「H」。アラーキーズ・チルドレン特集。区役所まで用事を済ませに行った帰り、商店街を歩いてて、ふと通りかかった古本屋の店先で目に入った。百円。即購入。
第何期目かの荒木経惟ブームがきている私である。こういうのをシンクロニシティとかアポーツ(物品引き寄せの術、現象? 中島らもが書いてた)というのだろうか。
これもいま読むと面白かった。
若手(いまでは立派な中堅のかたがた?)6人が撮ったポートレイトも良い。特に笠井爾示×永瀬正敏野村佐紀子×田辺誠一
タイミングってあるなあ。