●夏を送る 2005 with クラムボン
9/4(日)、雨模様のなか、大阪城野音へ。
クラムボンの野音である。
去年の夏の日比谷野音でのライブを、なにげなくつけてたスカパーの音楽チャンネルで見たのが、俺のクラムボン再発見の始まりです。
それがもう、凄かった。
たしか昼前くらいに起き出して、台所で目玉焼きなんぞを機械的に口に運んでいるときになんとなく目にして、そのままぐぅーーーーっと引きずり込まれた。
なので、浅ましくもその追体験となることをなかば願いつつ、行ってみたのでした。
詳しくは9/16(金)の読売夕刊を参照のこと・・・
と宣伝しつつも、いやぁ素晴らしかった。
“人肌アンビエント”っつうか、
音響的アプローチをしても彼らの場合、
全然アタマでっかちにならないのだ。
Bassミト氏のMCーー「雨をふっとばすために飛ばしていきます」ーーどおり、耳馴染みのあるシングル曲が前半で演奏されたのだが、中盤のインスト(「心象21」?)以降の、ミディアム、かつ、気持ちが漂流するような曲の流れが俄然良かった。
一昨日(9/3)の《OTODAMA》も、イベント(フェス)としては申し分ないけれど、
満漢全席みたいなデカいライブつづきで、正直、バテ気味だった身には薬膳茶のように沁みいる夕べとなった次第。
シャボン玉(入場するときに配られていた。無心にシャボン玉を吹いている兄ちゃん姉ちゃんを見てるだけでも愉しい)があんなに高く飛んでいくものだということも忘れてたし。
夏の締めくくりには最高やね。毎年、定番になるといいと思う。
写真の青く光る物体はサイリューム。
これもお客さん全員に配られていたもの。
メンバーだけはそれを知らされてなくて、アンコールに応えてステージに出てきた3人は会場を埋め尽くす謎の光の海に、ほんとに驚いてた様子。
粋な演出だ。
アンコールで1曲「バイタルサイン」を演ったあと、メンバーは引き揚げて、あとにはSEとして、真心の「エンドレス・サマーヌード」を遊びでカバーしたようなバージョンが流れてきた。
これがまた沁みた。
ライブが始まった頃、4時36分に、ジージー鳴いてた蝉の声は、
本篇終盤ーー6時過ぎくらいに、ふと気づいたときーーには
リーンリーンという秋の虫の声に変わってた。
夏が終わる瞬間が封じ込まれている、そんな日暮れ時を過ごせたことに感謝。
明日から秋でも許す。