●選挙ミーハーがゆく

garak2005-09-13

先の日記では割合ヤクザなことを書いたような気がするけれども、テレビの開票特番を見るのはなによりの愉しみである。
こういう人は意外に多いと思うんだけども、左手に缶ビール、右手にリモコンでチャンネルを行きつ戻りつしながら、ぶつぶつ言っちゃあ呑む。ワールドカップなんかよりよっぽどおもろい。

今回は子供をあやしつつだったりで、あまり集中して見てはいられなかったが、そのなかで気になった場面をひとつだけ。

  * * *

(惨敗が必至となった民主党岡田克也に対して、久米宏が)「こうなると、日本人というのはほんとうの意味で変革を求めてはいないのではないか、という気になりますよね」

そんなこと言われて「そーですよね、ホントに。日本人ってのは・・・」と返すわけにいかないのが岡田克也である。立場上も、キャラクター上も。
そういう立場、キャラの人間に向かって、日本人愚民論をぶつ。
それはもう対話ではない。ただの愚痴やん。

久米-筑紫-田丸美寿々のTBS勢は、小泉純一郎との生中継でも弱い突っ込みしかできず、
反小泉という色眼鏡でいらっしゃるから、そう見えるんじゃないですか」といなされていた。
そのあと、テレ朝系で田原総一朗が、「自民総裁を任期どおり1年で辞めるのか否か」それ一本に絞ってーーそれこそ「小泉流」にのっとって二者択一でーー突っ込んでたほうが数倍鮮やかだった。
「これだけ勝っといて辞めるなんてコイズミさん、卑怯だよ!」
んー、笑わしよる。

  * * *

コトここに至っても自分の愚民観を披瀝して溜飲を下げるしかすることのない久米宏はチト情けなかった。
かのジョージ・ブッシュの再選を許した国を笑う資格は、此岸の国にもない。