●続・咳き込む日々〜考える風邪 篇

garak2007-02-13

日曜から月曜にかけてよく眠れたので一時は良くなりかけた喉風邪だが、昨日仕込みでつい遅くまで局にいたら、見事に元の木阿弥だった。
熱はない。鼻水もほとんど出ない。ただ、咳き込みがひどく、痰が切れない。


夕方、スギ薬局へ行き、再び薬を物色していると薬剤師の兄ちゃんが声をかけてくれた。
症状を話すと、てきぱき答えてくれる。
「こっちの(咳止めシロップ)は即効性あるんですけどねえ、そうですか、効かなかったですか?」
ええ、なんだか。不規則にしか飲めなかったのもあると思うんですけど。
「で、これ(ストナ)は効いた感じがしたんですね?」
まあ、これ飲んだときは、長めに眠れたので。
「んー、だったらこれを続けて使って、あと、栄養ドリンクを併用することをお勧めしますね」


で、なんだか店をあげて推してる感じでそこらじゅうに陳列してある「ハリーゴールド液」というのを勧められた。
なにしろ名前がいい。
「ハリー」である。村越弘明の、ハリー・キャラハンの、ハリーである(って、違うけど)。


さて、薬剤師の兄ちゃんの言葉で印象に残ったものをひとつ。
「あー、でも風邪は薬では治りませんからねー」
風邪の特効薬が出来たらノーベル賞とかってゆうアレですか。
「ええ。自力で、身体の自然治癒力で治すのを、ただ助けるってだけですから」


「風邪」について改めて考えてみた。
Web上にもいろいろと意見が出ている。


まず、風邪薬は、発熱、頭痛、のどの痛み、くしゃみや咳など起こす「体の機能を低下させるもの」であって、風邪のウィルスを消すものではない。
http://blog.goo.ne.jp/coofookai/e/815b1dda17fb731656ed6d87ad3aceab


風邪自体が、体の中にある毒素を排出するために機能する自己浄化作用だという意見もあった。
http://homepage1.nifty.com/iberia/column_kaze.htm


ビタミンCを大量に摂取すれば風邪やガンの予防になるという説を唱えたノーベル賞学者もいる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/ライナス・ポーリング
http://www2.health.ne.jp/library/0300/w0306043.html
http://cookie.main.jp/health.html


この辺になると、どれもちょっと「あるある」めいてるが。


風邪は奥深い。なんだか哲学的ですらある。
個人的にはこの咳さえ止まればいいってとこもあるのだけれど。
多分、風邪のことは風邪っぴきのときにしか考えないかもしれない。
それってなにかに似てないか。うーん。



夜は、ZEPP OSAKA井上陽水奥田民生・初ツアーを観た。
互いの持ち曲を歌い合うパートがあって、さすがふたりともいい曲を書いてるんだなと実感。
新譜からだと「アウトバーンの狼」「にじむ虹」がよかった。
これ以上ないというほどにリラックスした陽水氏の顔、MCが堪能できたのは面白かった。
けれどーーこれは民生氏のソロライブでもいえることなんだけれどもーーちょっとゆるみすぎかなあという気もした。
広島市民球場のひとり股旅が素晴らしかったのは、やはりあの独特の緊張感があったせいではないか。
麗と蘭の磔磔ライブなどを思い起こすと、正直、物足りない気持ちは否めない。


【LISTENING TABLE】


日々とポップス

『日々とポップス』 YO-KING  深い。[2007/02/21 Release]

最近はジャケットを羽織ってたりするYO-KINGの新作。足下はしっかりとゴツいブーツ(ノースウィング?)だけども。

「数字」 YO-KING

   数字は重くてヘビーで力を持っててシャラくさい。甘くみてたらダメだ。けれど数字は数字、人生は数字じゃない。

「遠い匂い」 YO-KING

   既発シングル。重いココロと丈夫なカラダ。

「タフ」 YO-KING

   オレはあまりにタフ過ぎて 自分のタフさがよくわからねえ。
   こういう曲を聴くと、YO-KING清志郎直系のひとだとまざまざ感じる。全楽器ひとりプレイ。   

「ゆらぎのないほどほど」 YO-KING

   とかくエクストリームなものを求めがちなロック界にあって、その逆を希求する。少々荒くれた口調で。
   ラモーンズ、ハイスクール・ララバイも見え隠れ。バックはスパルタローカルズの面々。

「ぼくらが過ごした永遠」 YO-KING

   このうえなくシンプルで、ぐっとくるラブソング。

「TURN」 YO-KING

   こういってしまうのはやや安直だけど、「2007年の『素晴らしきこの世界』」的風情の夕焼けソング。