●猫にも犬にも雨の降る


さて、長男の運動会は定刻どおり始まったものの、今朝の大阪は相変わらず暑かった。
朝9時の時点で、じっとしていても額から流れてくる汗を拭きつづけなければならないほど。


そんな天気だったもので、園長先生、予定の種目をトバすトバす。時間、巻く巻く。
生放送のディレクターとしては大いに見習わなければならないと痛感したほど。


悪天候ならぬ、良天候すぎて熱中症の心配から、モンダイの父兄参加競技もめでたく省略。
結局なんの競技だったのかは分からずじまい。
この2週間、こんだけ引っ張っといてそんな結末とは。


プログラム自体も早くに完了し、11時すぎには解散とあいなった。


家族で昼食を取ったのち、13時まえには大阪を離れ京都へ。


少々寄り道しつつも、14時半には梅小路公園に無事到着。
直前に雨が降ってた模様。
駅から現場に来る途中、色の変わったTシャツを薄い身体に張り付かせた男女とたくさんすれ違う。
もう帰んのかな、かわいそうに。
そんな憐憫の念は、2時間後、消し飛ぶことになるのだが。


さて、くるり主催のフェス《京都音楽博覧会 IN 梅小路公園》。
街中にこれだけの(1万4千人くらい?)ひとを収容できるスペースがあるのが、まず驚き。
コンテナヤード跡地がなくなったあと、大阪じゃ、まず考えられない。
神戸だったら埋立地に活路を見出すことは可能だが、それにしたって、中心のターミナル駅から徒歩15〜20分圏内なんて無理。


これを実現にこぎつけた、くるりをはじめとするスタッフのかたがたの尽力に黙礼。


私が到着したときに唄っていたのは、Jason Folkner。
いい感じに後ろのほうまで、ナイーブな歌声を届かせていた。


つづくCoccoは、最後に「ジュゴンの見える丘」を唄うまえに、真情あふれる言葉を話していた。
あの話を聞いて、あらためて聴く「ジュゴンーー」は強力だった。


そして、小田和正
このあたりから雲行きがあやしくなっていたのだが、くるりのふたりを呼び入れての「ばらの花」が、ワンコーラス過ぎるあたりからだったか。
とてもよいコーラスアレンジで、オリジナルのwith フルカワミキ・コーラスバージョンに並ぶか超えるかというくらいによかったが、雹なみに大粒の雨がぼつっぼつっぼつぼつぼつぼつぼつぼつっと降り出した。


It rains cats and dogs.
そりゃ猫も犬もこの雨からは逃れられんわなってなくらいの激しい豪雨に見舞われ、そのまま1時間半。
Taraf de Haidouksも、踊るは踊るでも、雨乞いの逆の儀式をやってるみたいになってた。


街フェスを甘く見ていたわけではない。
だが、フジロックなら頭から爪先までゴアテックス完全防備で挑むところを、今日はまったく迂闊。
天気が良すぎて、種目が削られていた運動会から、ほんの5時間。
30〜40キロ北に上がっただけでこの展開。
雨に打たれすぎて、顔は半笑い。
正直、かえってオモロかった。


最後に出てきたくるり、「リバー」「宿はなし」最高。
夏フェスのピリオドはこんな感じで。