●歓びの歌を
the pillows@ZEPP OSAKA。
ふつふつと力みなぎるパワフルなステージ。
でもきっと余裕とかじゃないんだな。
先々週、結成18周年を無事に過ぎたピロウズ。
彼らにしては派手な(?)、今回のスペシャルな舞台特効について「20周年のときにまた使えるだろう」と言ってみたりして、
珍しく先の事に触れてみるあたりも、演奏がいい呼吸で進んでいたことの証しなのだろう。
でもきっと余裕綽々(ってそうか、「しゃくしゃく」ってこう書くのか。綽々)とかじゃない。
やっぱりツアーなんてどっちに転ぶかわからない、毎日やってみなけりゃわからない、でやってきて、
マグネシウムが酸化剤かなにかと混ざって量の制御とかまるでできないままに発火するみたいにドカンといく。
そんな感じのライブだったんだと思う。
序盤を過ぎて、最新シングルをやったあたりからギアがガチッと嵌ったようだ。
アップめの曲でぐいぐい押していくあたりは、タイプは違うけれど先週観たザ・クロマニヨンズにも通じるものがある気がした。
力作のアルバムの曲たちを、ライブでさらに凌駕するってのはロックバンドには必須のことだ。
それにしても「プレジャー・ソング」ってこんなにいい曲だったか。
アルバムを聴いてたときは見過ごしてた(失礼!)。
それから「Sweet Baggy Days」。
ウェットな曲をクールに演るのもロックバンドには(以下同文)。
こういうライブのあとは酒呑んで眠りたいが、そうも行かず現在に至る。
でもまあいいさ。いいもの観させてもらったもの。