●花も実もある作り事 again


『歌姫』第七回。
太郎(長瀬智也)の過去を知る女、美和子(小池栄子)の登場で急転回を見せるストーリー……というのがこのところの見どころ。
ではあるのだけれど、それとはまた違って、感心したのはやはり方言の生かし方。
土佐言葉が飛び交うなか、東京から新たな登場人物がやってきた!……はずが、美和子が話すのは東北弁なのである。
もとになっている東京セレソンDXの舞台からしてそうなのだろうけれど、これはもう確信犯だ。
方言の面白さ、豊かさに、充分、意識的なひとの仕業と思われる。


あと、オープニングのタイトルバックに現れるキャラクターの紹介もさすが。
話の成り行きに沿って「神宮寺君」が、すかさず「ジェームス」になっていたり、前述した「美和子」がしっかり現れたり。
こういう細かさって、制作者として大いに見習わなければならないところだと感じ入る。


『歌姫』も(あとNHKの『ちりとてちん』も)そうだけど、TVドラマってやっぱりオーラル(口承)文化なんだなあと思う。
だから方言はやっぱり最良の武器のひとつなんだと再認識。
ひるがえってラジオはどうかな?


というようなことを考えていると眠れそうにないので、ひとまず。






で、今夜(土曜の夜)は『SP』の放映。期待大。
前週(エピソード2の2)では、人質のひとりになった主人公の井上(岡田准一)は、ほとんど屈んでいるばかり。
ジャニーズのエースのひとりを据えておいて、ほんとに贅沢な造りだと思う。


テロリストのリーダーを演じている北村有起哉北村和夫の息子)もクールでいい。
真木よう子は、言うまでもなく最高。






へば。