watching

日録3/25(水)●“川喜田半泥子”という男

♦夕方からあべのハルカス美術館へ。 先週から始まった《川喜田半泥子物語 ――その芸術的生涯》に。 江戸時代からつづく伊勢の木綿問屋である旧家に生まれ、百五銀行の頭取を務め、 実業家として腕をふるう一方、諸芸に秀でた才を発揮。 「東の魯山人、西の半…

●誰がために人は説く。RESPECT組合長

ひさしぶり(約10ヶ月ぶり)の更新でいきなりなんだが、NHKの朝ドラ『カーネーション』が熱い。熱すぎる。 ということで、今日は、近藤正臣演じるところの、泉州繊維商業組合の組合長、三浦平蔵氏の科白があまりに忘れ難きため、ここに留めておこうと思う。 …

●王の言葉とラジオ

『英国王のスピーチ』の試写を観てきた。 第83回アカデミー賞に12部門でノミネートされ、ここにきてさらに注目度が増している作品である。 王家に生まれたからといって何一つ特別な資質に恵まれず、むしろずっと劣等感に苛まれてきた男。 見た目にもいかにも…

●ドラマ『坂の上の雲』開始。

「坂の上の雲」第1回を観た。 司馬遼太郎の息遣いがきこえてくるような90分。 脚本家に、故・野沢尚をはじめとする3人の名。 脚本諮問委員(そんな役割があるとは!)が、関川夏央筆頭に錚々たる顔ぶれの7人。 さらに脚本監修に池端俊策。 配役云々の前に、…

●サイクルモードと第六感

南港・インテックス大阪に、CYCLE MODE 2009を覗きに行く。 現地より、つぶやき再録。 ニュートラムで南港「中ふ頭」駅に到着。 噂のWTC。 ここらって、ほんと、出来損なった未来都市みたいな感じ。 万博後の、薄っぺらな想像力の産物。 出来損なう、とつぶ…

●2009年ヒット番付

ヒット商品番付に「Twitter」が載るのは来年なのかな。 iPhone 3GSは前頭三枚目だけども。 http://twitpic.com/r4o2e

●世間は仕分けの日々

今日の読売新聞・夕刊のマンガが面白いと、twitterに教えられて読んでみた。 古屋兎丸が描いてる4コママンガだった。 「POPくん」第93回。 (1)壁に「行政刷新会議/事業仕分け」の張り紙。 その前に長机。中央に「とりまとめ役」蓮紡が座り、マイクを片…

●昨夜のつづき

Twitterのログで後追いする日々の日録。 11/23(月)つづき 自身もがんを発病した立花隆が、がんの謎にいどむNHKスペシャルを見た。 調査、思索の末、次に再発することがあっても抗ガン剤で戦うことはしないと立花氏。現在69歳。 残り少ない生を、QOL(生命…

●備忘日録:映画『空気人形』

ひさびさに8時間眠った(たぶん今年に入って二回目?)ので、すこぶる調子が良い。 試写室で映画『空気人形』を観る。 美しいが、甘い映画ではない。 優れた映像美を満喫できる(リー・ピンビン、グレイト!)ということもあって、口当たりは悪くない。 むし…

●2009年の夏の陣

昨日は映画の日。 もう一度、『サマーウォーズ』を観に行った。 ロードショーやってるうちに二度観たという映画は久しくなかったなあ。 前はなんだったっけ? 思い出せない。 まあ、昔は一日中映画館に居て、3,4回繰り返して観るなんてことも多かったから単…

●サンシャイン偏愛

唐突ながら、ウチの近所に実在する「サンシャイン・クリーニング」。 しかも「本店」。 支店があるようにみえるかどうかはこの際、別にして。 でもここ、すんごいイイ仕事をしてくれるって、某イベンターさんも御用達だと聞いたことがある。 ともかく、映画…

●尾道右往左往

ある紀行記事の取材で尾道へ。 いつものごとく、弾丸日帰りワンマンツアー。 朝7時すぎに新大阪を出て、9:16尾道着。 改札を出てすぐ左手にあった観光案内所で地図などもらい、水分を補給するとすぐに歩き出した。 9:30。快晴。すでにじりじりと灼けるように…

●56年目の東京物語と64年目のにっぽんの物語

茶屋町のタワーレコードで『東京物語』のDVDを買う。 尾道についてのコラムを書くという仕事が来たので、その参考にという名目。 ほんとうは、気が騒いだのである。 血の気の多いだけがウリの若い頃にはちっとも魅力の分からなかった小津安二郎の世界に、四…

●始まるよ その2

その番組の仕込みで絶賛朦朧活動中なれど、土曜日にはもうひとつ、始まるのが愉しみなものがある。 「Tour de FRANCE 2009」である。 できることなら7月は、他になーんにもせずに、CSのスポーツチャンネルで、毎日4時間、5時間と、ツールばかり観て、昼間は…

●おっさんメディアがゆく

さすが文春。 つっても見出しだけの話(中は読んでないのでわかりましぇん)だが。 「余命一ヶ月の〜」ってネタ、使うタイミング計ってたんだろうなあ。 底意地の悪さでは週刊新潮の見出しに勝るものなしだが、あちらはちょいと面白みに欠ける。 オヤジノリ…

●平和と愛とセンチメンタルで何が悪い?

映画『レスラー』の公開が先週末から始まった。 この映画を、うすら呆けた評論家が「甘ったれすぎ!ディティールは◎。」*1と評していた。 まったくなに言ってるんだか。 本質を見る目のないひとが、中途半端なメモ書き垂れ流してちゃいけないよ。 この映画を…

●ランブルフィッシュの帰還

以前にも触れたことのある映画、『The Wrestler』の試写会があった。 私は時間に余裕をみて行ったので知らなかったのだが、開映時には満員になっていて、この日は入れなかったひともかなりいたそうだ。 注目しているひとはしているのだと思うと嬉しい。 内容…

●The Movie felt depressed.

こんな記事が出ていた。 英エンパイア誌が「落ち込む映画」ランキングを発表 1.「レクイエム・フォー・ドリーム」(00) 2.「ひとりぼっちの青春」(69) 3.「リービング・ラスベガス」(95) 4.「道」(54) 5.「21グラム」(03) 6.「火垂るの墓」(…

●オニさんどちら

映画の『鴨川ホルモー』を試写見する。 新種の青春エンターテインメント。ディティールが愉しい。 (本筋とほとんど関係ないけど、龍谷大のリーダーのコが好きだ) ただ、あそこまで新奇・珍奇な空想力で膨らませたものが、やや無難なところに回収されていっ…

●備忘日録:oasis@インテックス大阪

19時前、夕闇迫る大阪南港。 インテックス大阪で、oasisのライブ。 個人的には9年前の神戸以来。 最新アルバムとベスト盤の曲をぶちこんだiPodを朝から聴き続けていると、気分はたしかに高揚してくる。 そういう風に身体に“機能する”ロック、または、カロリ…

●備忘日録:FMに何を込めるか

おとつい、3/20の夜、NHKで放映していたテレビ番組「FMに愛を込めて」。 録画していたものを、今日、日曜の午後になって観た。 コメンテイターとして出演していた萩原健太氏とジョン・カビラ氏の言葉が興味深かった。 いくつか拾っておく。 送る側になって感…

●備忘日録:『ありふれた奇跡』最終話

※ 以下、セリフの抜粋あり。 「これから録画を観るのだ」「DVDになってから改めて観るのだ」と思っておられる方は避けられたほうがよいかもしれません。 昨夜、しまなみから帰ってきて、取るものもとりあえず観た『ありふれた奇跡』の最終回。 前回(第10回…

●備忘日録:色即ぜねれいしょん、andymoriライブ

朝7時就寝、8時起床。 申告&原稿の波状攻撃の最中、午後からは試写へ。 みうらじゅん原作&田口トモロヲ監督という、『アイデン&ティティ』のタッグによる第二弾、『色即ぜねれいしょん』。 DTをこじらせたことのある、ほとんどすべての野郎にはどこかしら…

●備忘日録:『ありふれた奇跡』#7

午前中、昨日ライブで見逃した『ありふれた奇跡』の録画を観る。 第七回。凄い。 加瀬亮 VS 岸部一徳のシークエンスに息を呑む。 加瀬亮好きでSっ気のあるひとは堪えられないのでは、と下司な感想も抱いてしまったが(いや、Mっ気のあるひとか)、他人事の…

●備忘日録:「夜会」ふたたび

午前中から昼過ぎまでブログ更新。 30分だけ仮眠。 夕方、局へ行き、andymoriのコメント収録。 夜、シアターBRAVA!へ。 中島みゆき《夜会 vol.15〜夜物語〜「元祖・今晩屋」》、ふたたび。 先週、あまりにも理解が及ばず悔しい思いをしたこの公演。某会報誌…

●どこにでもいる、ありふれていない人々

『ありふれた奇跡』、第2回。 脇の登場人物たちの性格づけも徐々に明らかになってきた。 田崎重夫(風間杜夫)が、なにかしらひとネタ小話めいたことを話したがるという設定とか。 いかにも職人の親方風の田崎四郎(井川比佐志)だが、一面、ひとの心の動き…

●「ほんとうにそうかな」

『ありふれた奇跡』、録画を見直して、再度唸る日々。 明後日の第2回が待たれるわけだが、初回を終えて、周りの友人たちと話すに、やはり仲間由紀恵への風当たりが相当きつい。 演技について疑問符を投げかけるひとが多い。 私は『TRICK』以来のファンなので…

●地に足のつかないことの切実さ

初回なので、それぞれのエピソードを短く、細かく、見せていく段階。 まだ全体像はまったく見えないが、『ありふれた奇跡』の放映が始まった。 加瀬亮ファンの同僚によると、加瀬氏は朝からものすごい量の稼働をこなし、フジテレビ系の番宣番組に出まくって…

●モネかもしれない

今日発売の週刊朝日の最新号(1/16号)に山田太一氏のインタビューが載っている。 朝日新聞出版 最新刊行物12年ぶりの連ドラ脚本を語る「私たちは宿命に縛られ救われてもいる」 含蓄に富んだ言葉が並んでいた。 恐縮ながら立ち読みなので正確ではないけれど…

●今年の初泣き

まず、Podcastで町山智浩氏の映画コラム(TBSラジオ「コラムの花道」08/12/30オンエア分)を聴く。 つぎに町山氏のブログの記事を(引用されているミッキー・ロークの短い言葉を特に何度も)読む。 それから、そのページに埋め込んであるYouTubeのでもいいし…