●誰かのビートルズ


午前中、保育園への送りの帰りに、梅田の某家電量販店に寄ることがある。
街なかに暮らしていると、一応、そういうことができる。
焼き増しに出していた写真を受け取って、奥のエスカレーターで降りてくる。
そのときに、隣接している衣料品店(生活総合雑貨ショップでも、呼び名は何でもいいけれど)を通ることになる。
そこでいつも「しまった」と思う。
この店ではいつもビートルズがBGMとして流されているのだ。
これが苦手で仕方がない。


きょう通りかかったときは「Yesterday」「Day Tripper」「We Can Work It Out」の3曲が流れてた。


ニューファミリー幻想のBGMにビートルズが流用されるのなんていまに始まったことじゃないけれど、やっぱりどうも上手く馴染めない。
なぜだろう。
音楽が純然たる記号として、不純に消費されている現場を、まざまざと見る思いがするからかな。


たぶん、「Helter Skelter」とか「I Want You (She's so Heavy)」とか「Revolution No.9」とかはかからないと思う。
でもわからない。「Come Together」とか「Happiness is Warm Gun」なら、なにかのマチガイで流れたりするのかもしれない。


せめて、マチガイが起こることを望みたい。


The Beatles 1962-1966  The Beatles 1967-1970

アビイ・ロード  ザ・ビートルズ  苺畑の午前5時