●有楽町サブタレニアン


午後イチから東京・丸の内/有楽町の国際フォーラムへ。
とあるレコードメーカーのコンベンションに参加したのである。


全国から(過半は東京からだと思われるが)1500人ほどの関係者がよばれている。
今年で3年めとのことだが、近ごろあまりない規模の試みだ。
業績好調なこのメーカーだが、単に儲かっているから出来ることというような事後的なものではないだろう。
大きく勝負に出てその成果を挙げている、その好循環のなかに位置づけられる一環なのだろう。


先週も書いたことだが、私のように地方にいて音楽メディアに従事している者にとっては、現場の人間(我々の場合は在阪のプロモーター諸兄やイベンター各氏)と日頃から密に話していることが差し当たってなにより肝要なのだと思っている。
上意下達式のコミュニケーションは得意ではないし、中央から地方に一斉に拡散させるというやり方も好きではない。
私個人のへそ曲りな性格が一番の理由かもしれないし、地方メディアの意地ということもある。
大阪という特殊な地方都市ならではの恵まれた事情もあるだろう。
だが根本のところでは、たぶん「面白いことにつながる芽を残しておきたい」という気持ちがあるから、そう考えるのだと思う。


だいたい中央・中枢が考えるシステマティックなやり方というのは見当がつく。
合理を性急に求めるあまり、スケールメリットで落とし込む大味な方法論に陥りがちなのだ。
そのこと自体の良否はともかくとして、まあ、それでは現場は面白くないのである。
話は早いかもしれないが(そりゃモノの真贋を問うたり良し悪しを見極める労力が省けるのだもの、話は早い)、それではこんな仕事をやっている意味がない。


前置きが長くなったが、まあそんなわけでこういったコンベンションの類が、個人的にはあまり得意ではない。
それでも現場の人間(この場合は在阪のプロモーター諸兄諸姉)が気を入れて誘ってくれたので、仕事の調整もつきそうだし、たまには顔を出してみようかと思いお邪魔してみた次第。


それはそれで有意義なものではあり、いろいろと考えることはあった。
ともかく具体的に興味を惹いた音楽的収穫を、二三、メモしておく。

  • 「adele」というサウスロンドンの女性シンガー、アコースティックな音に、軽くソウルフルなボーカルが心地よい。

http://www.myspace.com/adelelondon

  • 「Estelle」ロンドンのクラブ系black-female-vocal、なかなか涼しげでクール。

http://www.estellemusic.com/

  • 「鶴」はお騒がせ的アッパーチューンより、バラードのほうが良いと思う。ま、ライブではその辺が魅力なのだというのはよくわかるが。「夢のつづきを」は名曲&名唱。

http://afrock.jp/
http://profile.myspace.com/index.cfm?fuseaction=user.viewprofile&friendID=1000534903




夜は品川プリンスホテル39階の「トップ オブ シナガワ」でシャンディガフをがぶ飲み。
眼下に広がるシナガワの夜景に、もう10年以上も前の、東京でバイク便やってた頃のことを思い出した。
(品川に本社のある会社で、京急品川駅の南側あたりを試験で走らされたのだった)


部屋で岡村ちゃんのライブ評を書こうとするが、まとめきれず撃沈。