●J-POP界の無頼派


ミドリカワ書房@心斎橋クラブクアトロ


午後遅くに起きたあと、市長選の投票に行っていて遅刻。
場内はけっこうな入り。6-7割は入ってるのではなかろうか。
リリースが少々間遠になっていることを勘案すると、大したものだと思う。


頭の1曲を見逃した。
「保健室の先生」から聴くことができたのだが、やや違和感。
ロックアレンジになっているのだがこれはアヤしさを前面に押し出した聴かせ方のほうがいいと思う。


5〜9曲めは、事前に録ったMCを合間にはさんでいくという彼得意の手法を用いてのコーナー。
「同窓会にまつわるストーリー」のサウンドトラックとしてひとかたまりにして聴かせてくれたのだが、これがよかった。
やはりこういうネタを繰らせると右に出るものなし。


ここでの5曲のうち、たぶん4曲が新曲。
なかでも、父親が子どもに語りかけるシリーズ、「独立して東京に行きたいという娘に語りかける曲」と「いじめにあっていた息子に語りかける曲」が秀逸。特に後者は良い。
と思っていたらこの日、来場者には全員、この曲「ごめんな」1曲入りのCDが無料で配られていたとのこと。
粋なはからいである。


サービス精神豊かに、ほかにもいろいろとネタが仕込んであって娯楽性も追求されたステージだった。
しかし、そろそろ音の面でのミドリカワ印みたいなものを真剣に模索してもよいのでは、という気もした。
浜省風、ハードロック風、ラテン風、演歌風、などなど手を替え品を替えてのアプローチには感心するのだけれど、結局いちばんしっくりきて、しかも伝わるのはギター一本の弾き語りでの「馬鹿兄弟」と「母さん」だったりもする。


来月には倉橋ヨエコ嬢とのツーマンライブも決まったそうなので、そちらは弾き語りが楽しめることだろう。
バンドと弾き語りの両面作戦はいいと思う。


彼の場合、詞が強烈にオリジナルなもので優れているだけにそれに見合うサウンドが欲しいなと思ってしまうのだ。
弾き語りを追求してみてもよいのでは。
そうすると、もっと喉の使い方などにも意識的になるかもしれないし。
とにかく、期待してます。
春に聴けるかも、という次のアルバムも。






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