●緊張と緩和と緩和と緩和


奥田民生《DOUBLEHEADER@ZEPP LEAGUE》。
ここ大阪ではZEPP OSAKA斉藤和義を迎えてのツーマンライブ。


そこは名うてのミュージシャンとともに弾き、歌うライブである、一曲ごとのプレイは申し分ない。
だがギターチェンジがあって曲のあいだがブツ切れになって、ユルい空気が忍び込んできたりすると、んー、なんだかつらいのである。


腰痛が。


というのも一面では真実である。
けどまあそれはそれとして、ぶっちゃけていうと、こちらの集中力がもたないということだ。
そういうことにしといてもらっていい。


おそらくおふたりとも、見る側に緊張を求めるつもりは微塵もないだろう。
にもかかわらず、たぶん、私がライブに求めているのが、年甲斐もなく「緊張感」とか「非日常」だったりするせいだろう。
んんー、なんだかなんだかなのである。


そういう意味では最後にふたりがけっこうな分量のギターを弾いた共演ナンバー「BEEF」がよかった。
そこにはなにがしかの緊張感がさりげなく漂ってた。


一曲一曲には、いいテンションで臨んでいるのはわかる。
「歌うたい」もよかったし「CUSTOM」もよかった。
だがしかし、全体を通して訴えかけてくるものを感じ取れなかった。
済まぬが残念。残念だが済まぬ。