●暴走するハーモニウムみたいな


水曜日の朝日新聞の朝刊に載ってた文芸時評で、加藤典洋が絶賛してた(うん、あれは絶賛やと思う)川上未映子


気になって、言及されてた「乳と卵」が読みたくて、掲載されてるとゆう「文学界」を探してみたが職場の近くの本屋にはなくて、今日、たまたま寄ることのできた紀伊国屋書店で、偶然エッセイ集を見つけたのでそちらを買ってみた。


『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』。


ブログに載っていた文章群をまとめたこの文集の、ごく始めのほうにある一篇、「二〇〇三年九月一日 キャロルとナンシー」。
これひとつでがつんとやられた。凄い。


角曲がったら全力疾走で向かってくるハーモニウム(@カート・ヴォネガットJr.)に出くわして泡喰ったみたいな。
誰かとなんかを確かめたいとそのハーモニウムは思っているのだけれど(だってハーモニウムというのはそういう生き物だから)、方法がわからなくて路地のあちこちにぶっつかりながら走っている。そんな感じ(わかる?)。



そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります








シメキリ君ーー擬人化するとしたら、やっぱり頭部が目覚まし時計になってて、あとは全身もじもじ君みたいなタイツ姿(ただし灰色)のーーが足首をつかんでいるので、ひとまずこの辺で。