●100年もたない建物に住む


ビデオで、何周遅れかの『おせん』を観る。


蒼井優、しっかりはまり役になってる感じ。
「〜でやんす」という語尾は、『ぜんまいざむらい』に出てくる「なめざえもん」に似ている。


もたいまさこさんが女大工を演じてる。
こんなに多くのセリフを闊達に喋るもたいさんを見るのは記憶にない。
旧と新がぶつかりあう、なかなか痛快かつちょっと悲しい、いい話になってる。


東京というのは(大阪もどこも、京都以外は日本全国そうだけど)、世界の近代都市でも稀な街だそうだ。
ほとんどの建築物が、ほんのここ30〜40年以降に建てられたもので占められている。
ヨーロッパでは前々世紀からの建物がいっぱい残っているし、ニューヨークだって前世紀初頭に建てられた摩天楼が健在である。
だからといって、東京の建物、住まいがダメだってことにはならないと思うんだけども。


ただ、手抜きの家に住み、手抜きのメシを食べ、手抜きの服を着て、手抜きのコンテンツを摂取して生きていたんじゃ、ちょいとなあ。