●東京を感じる本


衝突本その2。


渋谷のPARCOの地下にあるリブロ渋谷店。
写真集売り場が充実していて、渋谷に来るたび立ち寄るところ。
そこで、仲俣暁生氏が始めた「路字」が選んだブックフェアが行われている。


http://f.hatena.ne.jp/slideshow/solar/rss#/solar/20080602074909


「『路字』が選ぶ、町を感じる・考える本」ということで25冊の本が集められていた。
どれも非常に興味深い本が並んでいる。
読んだことのあったのは四方田犬彦の『ハイスクール1968』だけ。
できれば全部買って帰りたかったが、そうもゆかず、吟味の上、結局は気分で以下の3冊を購入。
東京の空間人類学 (ちくま学芸文庫)  メイド・イン・トーキョー  ちいさいおうち


『メイド・イン・トーキョー』は一目見て愉しめる本。
東京都内、及び近辺に偏在する、とほほな建造物がこれでもかと出てくる。
けれど重要なのは「路字」チームがつけた帯の推薦の言葉にあるように、

なしくずし的ににできあがってしまった都市の中の奇妙な「ダメ建築」たち。それを批判するでも誉めたたえるでもなく「名前をつけてかわいがる」という態度がポップ。

褒貶のあいだにある態度を選ぶことなのかもしれない。
そうでないと、この世界を生きていくのは難しいから。