●21世紀の英雄夢語り


昨日の日曜日、ツール・ド・フランスの録画予約をチェックしようと夕方、CSのチャンネルをいじっていたら「HEROES」というタイトルが目についた。
全米でヒットしているドラマのシリーズだというのは知っていた。
超常能力を備えた人間が地球のあちこちで一斉に覚醒し、地球の危機を救うとかなんとか。
そんな話だとは聞いたことがある。
日本人のコミック好きの青年役を演じる俳優が、なかなかの人気を博しているとも。


海外ドラマはけっこう好きだ。
もう何年ものあいだ、継続して観ているようなものはないけれど。


ふとテレビをつけたときにやっていると、ついつい最後まで観てしまったりする。
「ER」も「フレンズ」も「アリー my love」も、「こちらブルームーン探偵社」も「バイオニック・ジェミー」も「ロック・フォードの事件メモ」も。
そういうことは多々あった。


案の定、「HEROES」も見始めたら止まらなくなった。
タイミングの悪いことに、何話もまとめてオンエアしている日のようだった。
第13話から始まって、14話、15話とつづいていく。
アメリカのドラマの定石どおり、キャラクター設定が明快。
あと、「ER」あたりから活発に用いられるようになったのだろうか、複数の登場人物を同時に描いていく群像劇スタイルで、ストーリーを滞らせることがない。
ぐいぐい前へ進んでいく(かのようにみえる)。
とにかく面白くみせる。
知っているスターなんて誰ひとり出ていなくても面白ければ観るのである。


あっというまに16話まで来たところで、つづきは明日、まとめてオンエア、と相成った。
我がの心に訊ねてみたが、「つづきが気になって仕方がないから、いますぐDVD借りに行こう」とはならない。
私はそもそも、あのビデオやらDVDを“借りる”という行為があまり好きでないのである。
大した理由はない。たぶん、返しに行くのが死ぬほど面倒だからだ。


おとなしく明日の放映を待つことにして、自転車とアルプスの山の世界へ戻った。
マイヨ・ジョーヌは、味方の援護をなにひとつ受けられなかった可哀相なエヴァンスから、フランク・シュレックへと移った。
こっちもとにかく面白かった。




HEROES / ヒーローズ DVD-BOX 1