●シュールナリよ。


日曜は子供もろともテレビ漬けになるパターンが多い。


CSのアニメチャンネルで観た『キテレツ百科』。
オープニングとエンディングのテーマ曲が秀逸なのは知っていたが、きちんと観たことはなかった。
ドラえもん』と混同している息子を諭しつつ眺めていたら、あまりに筋立てがシュールだった。


無免許運転の車にはねられそうになって気絶したコロ助は、運転していた若者ふたりに連れ去られる。
キテレツは、過去を映すカメラ(回古鏡)でその消息をたどり、ブタゴリラ、大学生の勉三とともに犯人を突き止め、コロ助を置き去りにした場所まで行く。
だがコロ助はいない。
迷ったコロ助は山道のなかで見つけた別荘小屋に助けを求めていた。
そこにいたのは東京の大学に通う、女子大生3人であった。
彼女たちは「炭焼き研究会」のメンバーだと名乗る。
この山小屋には炭焼きの研究のために来ているのだ。


一方、キテレツ一行は、突然現れたイノシシの突進を受けて負傷した犯人ふたりを放免、独自に道を辿って、コロ助のいる山小屋まで到達。
キテレツ、コロ助ブタゴリラの3人は無事、天狗の抜け穴(どこでもドアみたいなもの。テープを壁面に円形に貼って通り抜ける)で家に戻るが、東北出身の勉三さんは、炭焼きの腕を褒めそやされ居残ることになる。
女性にモテてはじめは気をよくしていた勉三だが、薪を割っているうちに、「六浪までして大学に入ったのに炭焼きしてる場合じゃない」と気づき、脱出を図る。
だがキテレツが残していったはずの天狗の抜け穴のテープは、何者かに持ち去られていた……。


と、まだまだストーリーは続くのだけれど、このへんで割愛。


とりあえず私が驚いたのは、以下の3点。
暴走車の犯人たちが話の進行上不要になったら、あっさり途中でフェイドアウトさせられてしまう大胆さ。
「炭焼き研究会で炭焼きに励む女子大生」という妙にリアルでエコロジカルな設定。
炭焼き上手な東北人(山形県人らしい)というステロタイプと浪人生をネタにするイジワルぶり。


しかし炭焼き研究会とは……。


ちなみに、これ、別にメモ取ったりしてません。
あまりに妙な展開ゆえ、ヘンに頭に残ってしまったのであります。
同じように眺めていても、『ワンピース』とか『BLEACH』とか『NARUTO』とか『BLUE DRAGON』とか『イナズマイレブン』とか『ポケモン』とか『ドラゴンボール』とかは、全然話の展開なんてわからないのになあ。
不思議なものである。