●今年の初泣き
- まず、Podcastで町山智浩氏の映画コラム(TBSラジオ「コラムの花道」08/12/30オンエア分)を聴く。
- それから、そのページに埋め込んであるYouTubeのでもいいし、とにかく『The Wrestler』の予告編を観る。
http://www.movie-trailers.ws/index.php?id=202&gclid=CKTdxfal8JcCFQ8Gbwod9QIdDQ
http://jp.youtube.com/watch?v=SRJf5ZzaHqc
- そのあと、かつてのミッキー・ロークの姿を反芻する。
- 駄目押しでスプリングスティーンが書き下ろした主題歌をフル尺で聴く。
これで泣かない四十男を私は……(って、最近こればっかだけど)。
でもわかるひとにはわかるだろう。
トーク・コラムのなかで冴えわたる、ウェイン町山氏の名調子もいい。
町:プロレスって、たぶんスポーツのなかでもっとも死亡率が高いんですよ。
−−あー。
町:それなのに誰も尊敬しないんですよ。
−−ボクサーよりも、じゃ死亡率高いってことですよね?
町:だってボクシング、年間、試合、何回やります? プロレスは年間300試合ぐらいやるんですよ。
−−ああ、そうかそうか。
町:ボクシングだって、技を受けないようにするんだけど、プロレスは、受けるんだもん。
−−うんうんうん。
町:もうぼろぼろになってるのに誰にも尊敬されないっていうひとの、なんていうか、まあ、可哀相さってのはあるんですけど、ただね、だんだん偉大なものに見えてくるんですよ。
−−うん。
町:ミッキー・ロークがやってるってこともあって。
−−うんうんうん。
町:はっきりいうと、○○○○に見えてくるんですよ。
−−うーん。
町:「あ、○○○○ってのは世界最初のプロレスラーだったんだな」ってことがわかったんですね。
敵の技を全部受けましたから、○○○○は。敵の技を拒否しなかったですからね。
伏せ字にしてあるところにどういう名詞が入るかは、ご自身で聴いて、お確かめのほどを。
予告編だけで語るのもなんだけど、これはミッキー・ローク、オスカー取るんじゃないか。
デ・ニーロは作品のなかで役柄に成り切るわけでそれが凄い成り切り方なわけだけれど、このミッキー・ロークは作品のなかでとかそういうことを超えてるものな。