●モネかもしれない
今日発売の週刊朝日の最新号(1/16号)に山田太一氏のインタビューが載っている。
朝日新聞出版 最新刊行物12年ぶりの連ドラ脚本を語る「私たちは宿命に縛られ救われてもいる」
含蓄に富んだ言葉が並んでいた。
恐縮ながら立ち読みなので正確ではないけれど、後半の部分を思い出し抜粋。
- (印象派の画家)モネのことはよく考える。
- モネが出てきたとき、「あんなの描きかけの絵じゃないか」といって多くのひとは批判したわけです。
- けれど、モネがいなかったら、そのあとの絵画の世界はずいぶんと退屈なものになっていたんじゃないだろうか。
- だから僕は、自分に似たような話をうまく書くひとがいくら出てきてもこわくはないけれど、わけの分からないものを書くやつが出てきたときは気になります。ひょっとすると、こいつはモネじゃないかって。
ここでインタビュアーが「宮藤官九郎さんはどうですか?」と訊ねると、
- ちょっとモネ的かもしれない(笑)
と語ってらした。
クドカンは山田太一というよりも松原敏春では? と思うが、いまのタイミングである。
聞き手としてはつい訊ねたくなるのだろう。
完爾として「モネ的かも」と答えてみせる山田氏はさすがである。
『ありふれた奇跡』スタートまで、あと3日。