●しまなみ海道をゆく #2 〜岩城島から大三島まで


この旅行記、このペースでじっくり書いているといつまで経っても進まない。
なのでとりあえず、備忘のために行程と時間だけ記しておきます。
あとは随時、暇があれば膨らませるということで(暇ない気もするけれど)。


※ この取材行をもとにして書いたコラム2本は、JALの機内誌SKYWARDの5月号(5/1〜5/31機内配布)に掲載予定。


   *  *  *


昨日は、たぶん23時頃に眠りに落ちたのだけど、酒の酔いが引いたのと、地面からの底冷えが強烈だったので、午前1時に目が覚めた。
あとはうつらうつらとして数時間。
明け方、4:30頃、また寝入る。


06:30 起床。

    テントを張っていたのはこういう場所だった。



08:40 テント撤収(20分間)
09:10 出発。目指すは背後にそびえる積善山。6キロの道のりで標高370メートルまで上る。


    道中、こんなところも。

    メンヘルではない。

    鳥居をくぐって上ってみたが、巨石見あたらず(私が見つけられなかっただけで、ほんとはちゃんとあるらしい)。


10:25 山頂展望台、着。


    360度全方位パノラマ。さながらエーゲ海アースシーかという眺め。


    黄砂の影響で霞んでいるのが残念だが。



    展望台下の東屋では、早い桜も咲いていた。
    4月には、この積善山全体が3000本の満開の桜に覆われる。レモンと並ぶ、この島の名物だという。


11:05 麓へ向け、ゆるゆると出発。
    下り坂は急だが、途中、上りに転じる枝道もあったりする。

    野鳥のさえずり多数。バードウォッチングを案内する立て看板の前で地元のおじいさんと話す。
    「(野鳥も)減ったで。山、だいぶ荒らしてしもうたから」
    金採掘場跡の洞窟などもあるらしく、行ってみたかったが時間なく、通過。


11:35 岩城港。

    とても小さな漁港。鄙びた風情がいい。

南国風の陽の光が燦々と降り注いでいるので暗さがない。


    島の西海岸に沿って北へ。

    「サンセットライン」と名づけられた海沿いの道が延びている。



    途中、「レモンの散歩道」なる小道に逸れる案内を発見。


    青いレモンは年末までで収穫を終えるそうだ。
    いまあるのは黄色いレモンばかり。それも3月の初旬にほとんど穫り入れたので、ちょっと残っている程度、らしい。
    畑で作業中のおじさんが教えてくれた。


13:30 小漕港からフェリー出発。

    帰りの船上で気づいた。そういえば、岩城島ではひとつも信号機を見なかったな。
    やけに自分のペースで走れたなあという印象が残ったのには、それも関係しているのかも。




13:40 生口島、洲江港、到着。
    島の北側を反時計回りに走る。


14:15 瀬戸田にて昼食。たこ天定食。味はまあまあ。


15:00 ふたたび走り出す。
    生口島の西岸もまた、夕陽が綺麗なところのようだ。


15:35 多々羅大橋のアプローチ路に入る。シルエットが非常に美しい橋。


15:50 ようやく橋の上に。ここから愛媛県


16:00 大三島、到着。
16:25 多々羅大橋のすぐたもとにある多々羅キャンプ場をのぞいてみる。



    と、チェックインが「〜17:00まで」とあったので、今夜はここでテント設営することに決定。
    橋の南側にある「しまなみ・道の駅」で手続き。1300円払う(入場料300円+持ち込みテント一張り1000円)。
    近隣の農家が作物を持ち込んで市場を開いている。
    4種の柑橘類をセットにしたものを買おうとしていると、ひとりのおばちゃんが声をかけてくれる。
    「あんた、どっから来たん。大阪から? あの自転車で? そうかいな」
    「なに、それ買うん? 置いとき。あげるから。それ、ひとのんやからあかんけど、あげるから」
    へ? え? と思っていると、自分の軽トラックから赤い網に入ったものを持ってきてくれた。
    「これ持ってき」
    八朔が4つ入っている。素直にいただく。感謝。


17:00 テント設営完了。
    さすがキャンプ場。土は芝生で暖かいし、快適。
    便所、炊事場も、最近新設されたばかりの棟が近くにある。
    目の前は海。
    偉容を誇る多々羅大橋がすぐ目の前を斜めに伸びている。
    クルマの音もうるさくはない。


18:30 自転車で3分ほどのところにある「多々羅温泉・しまなみの湯」へ。二日ぶりの風呂。


    脱衣場の有線では、妙に色っぽい歌謡曲が流れてる。
    「受けとめて受けとめてー あなたは横向いて 知らんぷり知らんぷり」
    「つめたくされるほど燃えるのよ燃えるのよ 燃えるのーよー」
    体重、普段より1キロちょっと落ちている。


19:15 帰り道、キャンプ場の入り口のすぐ横にあるミニストップで買い物。テントに戻る。
    カップ麺で夕食。
    柿ビーをアテに、ビール、焼酎お湯割りでほろ酔い。


21:30 ラジオを聴きながら、いつのまにか眠りに落ちた模様。夜9時半に。小学生かっての。


01:00 やはり酔いの醒めとともに目覚めてしまう。
    ラジオをつける。NHKラジオ深夜便
    インタビューアンコール篇ということで『天地人』の原作者・火坂雅志氏に話を訊いている。
    なるほど、直江兼続というのはそういう人物であったか。
    たっぷり1時間のトークだが、構成・編集が行き届いているので、まったく飽きない。


02:00 つづいて、「やまだひさしのラジアンリミテッドDX」。リスナーから送られてくるネタで構成されている番組。
    こういう、昔のAMが担っていたものをFMがやるのも、全然あり。
    「中2病を笑う」的コーナーで、ひとネタ読むごとに入るSE。
    ルースターズの「恋をしようよ」の一節を切り取った「やりたいだけ」ジングル。おもろい。


02:45 ふたたび眠りに。今夜は暖かい。よく眠れる。


    今治まで、あと46キロ(おそらく)。