●How can I say...in English?


和英辞典を買う。
ベネッセの「ニュープロシード和英辞典」。
ニュープロシード和英辞典


とある本で薦められていたので探してみたのだが、単に品薄なのか、あるいは改訂が近いのか、はたまた流行りじゃないのか、書店にあまり置かれていなかった。
ようやくジュンク堂で見つけて、ぱらぱらとページを繰ってみた。
かなり凝ったレイアウトで目的の単語が探しやすいようにしてある。
読み応えもありそうなので決めた。


考えてみたら、ちゃんとした和英辞典を買うのは初めてである。
(コンサイスのポケット版の、英和と一緒になったやつしか持ってなかった)


我々が受けた頃の中等英語教育では「和英辞典なんて引いていてはダメだ」と断じられていたように思う。
「引くなら英和、もしくは英英辞典である」と。
「それが英語上達への道である」と。


ヘンなものである。
自分の場合、もともと英語の授業は得意でも好きでもなかったのだから、そんなこと気にせずに、和英でガシガシ引いてればよかったのに。
小さいときから理屈っぽくて、母語(=日本語)では、わりかしヤヤコシイことを考える癖のあった私は、英語の文を考えるときも、どうしてもヤヤコシイ文例を案出しようとするところがあった。
そういうヤツは、自分の頭に浮かんだ単語に対応する英単語を探すことだけでめげてしまう。
ま、思い浮かんがことをコナして、英語的な区切れのいい文章を発想する必要も大なのだろうが、それ以前にメゲメゲなんである。
それを考えると、和英引き引き、「ああ、英語ではこういうのか」という発見を積み重ねていくのも悪くなかったのでは、と今になって思う。


しかし英和や和英の辞書を、ためつすがめつ真剣に見比べたのは随分とひさしぶりのことだったけれど、訳語にしろレイアウトにしろ、それぞれバリエーションがあって面白い。
どれかひとつを選び出すのが、実にむつかしいということでもある。


読み物として愉しみつつ、語彙が増えれば言うことなしということでパラパラと読んでいる。
四十の手習いとなるか。