●Go! FEDRIGO, Go!


ツール・ド・フランス2009、9日目。ピレネー山岳3DAYSの最終日。
1級山岳アスパンと超級山岳ツールマレーを越えていくコース。
ただし、山岳ステージと言い切るには少々微妙なところもある。
ツールマレーを過ぎてからは、ダラダラと70キロの下り平坦がつづいてゴールとなるコース設定だから。
前日も後半40キロが下り平坦だったし、やや面白みに欠ける(走るほうの身にもなってみろという物言いだけど)。
開催委員長プリュドムの言によると、15,16,17ステージのアルプス3日間と、最終日前の20ステージに用意されているモンバントゥーの頂上ゴール、そこまでサスペンスを引き延ばすために、ピレネーではあえて緩めの設定にしたということらしい。


この日のスターは、ふたり。
スタートから逃げ続けたピエリック・フェドリゴ/Pierrick FEDRIGO(ブイグテレコム)と、先のジロ・デ・イタリアで3位入賞の男前、フランコ・ペッリツォッティ/Franco PELLIZOTTI(リクイガス)。
ふたりだけで先頭交代をこなしながら後半の70キロの下り路もしのぎ、ゴール前1キロの地点まで両者協同のランデブー。
そしてゴール手前、集団を38秒背後に背負ってのスプリント勝負。


http://image.cyclingtime.com/photouploads/photos/124/124732.jpg


ペッリツォッティがフェドリゴの背後につき、充分にタイミングを見計らってスパート。
そのはずだったが、今日のフェドリゴはひと味違った。


http://image.cyclingtime.com/photouploads/photos/124/124737.jpg


強かった。


http://image.cyclingtime.com/photouploads/photos/124/124738.jpg


100メートル手前でペッリツォッティを抜き返し、ゴールへ飛び込んだ。



これでブイグテレコムは、第5ステージのヴォクレールに続いて2勝目を挙げたことに。
いいムードを引っ張って、明日の休息日を迎える。
新城もそこは自覚している模様で、期待は高まる。


とはいえ休養明けの14日はフランス革命記念日
フランス人選手たちが、ただならぬ気迫でトップを狙う日。
そろそろシルヴァン・シャヴァネル(QUICK STEP:微妙にYO-KING似)のガッツある逃げも見てみたいのだ。
http://image.cyclingtime.com/photouploads/photos/99/99532.jpg