●あまロス/9月を終えて/1959


◆あまロス。自覚はなかったが、自覚する暇がなかったというのが正確なところか。
毎朝7:30には起きて家族とBSの「あまちゃん」を観ていたものが、まずその時間に帰ってないこと多々、いても起きられないこと多々。
多分に精神的なものと思われる。なんといっても、まずテレビをつける気にならない。
「もうあの子には会われへんのやろ?」「あの箱のなかに、もうあの子らは居らへんのやろ?」という感じw 我ながらイタイタしい。


◆ラジオで「あまちゃん」偏愛特番を作ることができたのも、個人的には大きいかも。
「(勝手な)やりきった感」はあるので悔いはないけど、その分、虚脱、虚脱。


◆9月はほかに、FM COCOLOのマンスリー枠「Prankster's Night」で、SOUL FLOWER UNION 中川敬氏の音楽遍歴をたどるっちゅう番組やりました。
S.F.U.とゆかりの深い心斎橋の美容室レヴェラーズのハラダカズヨシさんの助けを借りて1時間の完パケ×5本。
濃密なトーク、濃密な選曲、濃密な編集作業を堪能。やはり9月はわりと激しく働いた月だったのだなと。


◆睡眠時間をつけてるiPhoneのアプリによると、たしかに9月は月平均が3時間台に割り込んでた(4月以来)。


◆その「Prankster's Night」枠、10月は、Soggy Cheeriosのおふたり、鈴木惣一朗氏(ワールドスタンダード)と直枝政広氏(カーネーション)による《We Are Soggy Cheerios》で計4夜。
こちらも濃さと深度と稚気あふれるトークになった。横溢する音楽愛、文化系スピリットにやられまくっていただきたい。
編集の結果、第1回に曲としてかかるのはSoggy Cheeriosの3曲のみ。ほかはBGやフラッシュ的に差すほかない状況に……。
しかしおふたりの絶妙な間を持った掛け合いがドライブ感あるので、まあ引き込まれますよ。


FM COCOLO Prankster's Night「We Are Soggy Cheerios」、第1夜は10/6(日)深夜0時から。
再放送は10/11(金)の深夜0時から。


◆あまたの曲を差し込みつつも、基本的にトークだけで行く演出。
まあ、前から似たようなことはやってたけれど、前述した「あまちゃん」特番が、トーク&コメント満杯につき、やむなくそうなったところもあって。
で、やってみたら――ちゃんと話の内容に即した曲なら――喋りも曲も、両方活かせると確信した次第。


◆先週、Kyon2とYOUとマツコデラックスが出てるトーク番組を観てたら[ http://www.ntv.co.jp/program/detail/21824292.html ]話の内容は面白いものの、BGMの挟み方に物凄い違和感を覚えて。
話の中に出てきた話題をワイプで差すのはまだしも、なんかね、場面転換のときのアタックというか、ジングル的に使われてるのがサカナクションだったり、カエラだったり、なにか最近のJ-Hitsナンバーの一部なんやね。
で、それって話に全然関係ない。ただ、耳を惹くってことで使われてるみたい。
昨今のテレビ事情に疎い俺なので知らなかったけど、周りに訊くと、バラエティでは浸透してる手口らしい。うーん。納得いかんわー。


◆ま、ラジオなら、そういう「ざんない音の使い方」とは違う方法もあるはずやと思ってるからね。


◆そうそう、Soggy Cheeriosの、7月に出たファーストアルバムは[ http://www.carnation-web.com/news/2013/07/soggy-cheerios-1959.html ]タイトルを『1959』という。
これは鈴木さんと直枝さんが生まれたのが、おふたりとも「1959年」だったということによる。
「1959年生まれの特質」と「現在54歳であることの悩ましい部分」については、CINRAのこのインタビュー[ http://www.cinra.net/interview/2013/07/17/000000.php ]で語ってらっしゃるとおり。


◆学年でいうと7つ下になる俺からすると、自分が小学6年のとき大学1回生だった兄貴たち。
小中にかけて、欠かさず見てた「ラブアタック」や「プロポーズ大作戦」に出てたお兄さんたちの世代である。
そう思って見渡してみると、個人的にもこの年代のかたがたは、自分の周囲にもけっこういらっしゃる。
強烈な自我を発する団塊の世代とは衝突したり宥めたりスカしたりしながら付き合っている人たち。
そういう世代の方の、幼少から小中高校生時代の話を訊くのはほんと面白い。


◆なんとなく「1959」がキーワードやなあと思ってたところに、書店で目についた本をパラパラめくると、その本『人生、行きがかりじょう』の著者も1959年生まれだった。
バッキー井上さん。んー、なんか呼ばれてる気がするなーと、すぐさまレジへ。


◆というわけで、現在、持ち歩いてる本。
『こんな夜中にバナナかよ』渡辺一史
内田樹による内田樹内田樹
『11/22/63(上)』スティーヴン・キング
『人生、行きがかりじょう』バッキー井上。