●おせん泣かすな


日テレ系の『おせん』。
蒼井優見たさに観始めたものの、1,2回と、狂言回し的セーネンのあまりの“安さ”に、かなり萎え気味だったのは事実。
だいたいサブタイトルからしてこれだもの。

第壱話「食は人を信じる心……対決! 天然若女将VS電子レンジの女王」
第弐話「親子ゲンカは女将抗争? 絆をつなぐ魔法の味噌」


ワイドショーやグルメ旅バラエティーじゃあるまいし、センスがないにもほどがありゃしないか。


で、これでダメなら観るの止すべ、と思っていたきのうの第参話が、「名物とろろ飯は秘密のサイン」。
相変わらずひどいサブタイだけど、ちょっと字数が少なくなったように、内容もなんとか踏みとどまった感じ。
おせんの父親疑惑の話が前面に出て、おかげでくだんの江崎セーネンが退いてうるささが減った。


しかし『美味しんぼ』よろしく毎回食をめぐる騒動が起こってどーとかっていうのは、観ていてちとツラい。
50分間で安易な対立を作ってはそれを解消して、というスパンのストーリーづくりは、そもそも蒼井優には合わないんじゃないか。
もっとロングスパンでうねりのある話にもっていってほしいな、というのが現在の切なる願い。