●ちょいと抜け殻


2001年の2月からだから、都合、7年と8ヶ月担当してきた昼の番組が終わった。
正確にいえば、番組が終わるのは明後日だが、私の担当が今日で最後だったのだ。


7年強のあいだに、受け持つ曜日は変遷したものの、基本、毎週どこかひと曜日の午後の3時間、京阪神を覆う空中に音楽を流しつづけていたわけである。
3時間×{(52週×7年)+34週}=1194時間。


長いんだかどうなんだか。


1194時間=49.75日。
50日間、ノンストップでやれば、7年となにがしかの蓄積は超えられてしまう。


長いんだかどうなんだか。


意外に抜け殻になってゐる。
意味なく旧仮名を使ってみたかったりする。
死ぬほど眠いはずなのに脳の奥がしびれたみたいな感じでぼんやりと起きてゐる。
スカーレット・オハラの精神で、明日のことは明日考えることにして眠ってみる。
頭のなかで流れているのは当然「タラのテーマ」(@風と共に去りぬ)である。


どうでもいいけど、くだんの昼の番組のなかで奥田民生氏が、「なら100年会館」の「なら」が平仮名であることにやけにこだわっておられた。
「〜なら、100年……」みたいに見えるやんということだった。


「タラのテーマ」もなかなか近いところにある。
タラのテーマ。
「〜たら、のテーマ」
日本語で育った人間からすれば、タイトル自体が「仮定形の助動詞のテーマ」である。
適当で、いい。


ここで、この文章を頭から読み返してみた。
早く寝た方がいいと思った。
寝ます。