●「終わっちゃいました」


ハヤシライス。


……じゃなくて、『流星の絆』。


いやぁ、よかったな。


先週の不安など、どこへやら、だ。
やっぱり単なる犯人捜しの話じゃなかったし、そこに足取られることもなかった。
そこはそこで深い話になってた。


だってねえ、そこんとこ、「彼」がそうだとしても動機が示されてないやんって思ってたけれど、動機がない(ほぼ「ない」に等しいくらい「つまらない動機」)ってこと、それ自体に意味があった。
そんなことのために……って、ほんとにそうだ。
「そんなこと」のために殺されていくひと、死んでいくひと、ほんとに少なくないもんな。


さすがクドカン
たぶん原作も、真犯人云々ってとこでは同じだと思うので、ほんとはさすが東野圭吾っていわなきゃいけないのかもしれない。
けれど、どうなんだろう。
あの役者陣の肉声と実体がともなってあのセリフたちだから、やっぱいいと思ってるんだと思うのだ。
若手はもちろんのこと、あのひとの『台風クラブ』以来の空虚を感じさせる名演とか、ね。


宮藤官九郎兄。
『七人は僕の恋人』も観にゆかなかった上、ドラマもラス前で邪推して申し訳なかったです。
オレやっぱ、ホン書くセンスねえなあ。




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