●備忘日録:U★STONE、村上春樹・壁と卵+追記


昼から、滋賀・石山へ。
大阪駅から新快速で43分。うとうとしていると、あっというまに着く。
今週ライブ収録で初めてお世話になるので、ライブハウス「U★STONE」に下見をさせてもらいに来たのである。
ま、収録チームの方の、ほんの付き添いみたいなものである。
それにしてもU☆STONE。
伺うこと自体、初めてだったのだが、思いのほか広々としたライブスペースで、とてもいい感じの小屋である。
滋賀のキッズたちはここでロケンロードリームに火を点けられるのか。いいな。


局にて、「entage」トーク原稿3本目。


イスラエル賞の授賞式に出席している村上春樹の映像を、夜のニュース番組で見る。
前にカフカ賞を取ったときは見逃したので、私にとって、動いて、かつ同時に喋っている氏の姿を見るのは始めてかもしれない。
「壁と卵」を比喩に用いた受賞の言葉。
「たとえ壁がどれほど正しくて、卵がどれほど間違っていたとしても、私は卵の側に立ちます」


私が大学に入った年の夏に出たのが『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』である。
その著者が、23年余りのちにエルサレムでこう語ること。
そして、その内容もさることながら、「壁」と「僕」と「影」の話を書いたときとまったく発言がぶれていないことに、静かな感銘を受けた。


壁と卵
村上春樹のスピーチ。


世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド