●解散ツアーのためのアー写


しっかし、このダメダメ感には、8年前、放言・失態を飽きずに繰り返した森喜朗をめぐって感じた「ダメだこりゃ感」に近いものがあるようにも思える。それが不安といえば不安(あのときの森内閣も短命だったが、それでも安倍晋三の366日、福田康夫の365日よりは−−3週間ばかりだけど−−長かったのね)。


で、気になるのは、あのとき森に抱いた「呆れの感情」の裏返しが、結果的には小泉純一郎のトップ就任を呼び込んだという経緯。
そういう観点からすれば、古賀-東国原ラインが巧く立ち回っていたなら、東国原総理誕生というのも満更あり得なくはなかったような気もする。こわいね。


ともあれ、麻生のこすっからい戦術のおかげで7週間の猶予が生まれた。
こういうのは政治空白とは呼ばないのだろうか。
解散表明から、しっかりツアー組んでひと儲けするバンドみたいでもある。


ともあれ自民公明への向かい風は、おいそれとは止まないだろう。
しかし、それでもこのショートサイクルな世の中である。
50日もあれば、まだまだ人を舐めた展開が起こりうる可能性はある。
オバマと並べれば見栄えがするかもってことで、若さがウリの二世議員を担ぎ出してくるとか。


まあ、さすがに「そーゆーのに飽き飽きしたっつってんの、わしら」という都民の意志が都議選に現れたんだってことくらいは読み取ってほしいけれども。
読み取ってほしいけれども、それが読めるくらいならこんなことになるかなあ、ってこともある。



以前にも触れたこのポスター。
これを撮ったのは、まだ去年の11月中旬のことだった。
ちなみにこの右に写っている御仁、最近は、この方とツーショットに収まったポスターをよく見かける。

今回、ハートマークのなかにあしらわれているコピーは……
「日本のピンチをチャンスにチェンジ! 新しい自民党」。


ニッポンがこれほどのピンチに陥るまでのあいだ、ずっと政権を担当していた与党のセリフとして適切なものかどうかはこのポスターを見る側が判断することだろう。