2008-01-01から1年間の記事一覧

●〈自尊〉と〈憂国〉

前航空幕僚長が論文を発表して更迭された件について先週、触れた。 http://d.hatena.ne.jp/garak/20081111 そのあと、田原総一朗氏がこの件に関して言及しているコラムを見つけて読んだ。 http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20081113/112209/ 個人的…

●背負ってみる?

オラも亀仙人 甲羅背負いウミガメ体験 亀仙人か……。 我々の世代なら、まずまちがいなく「ガメラ」となるところだが。 肩ひもがどうやって付けてあるのかを想像すると、ちょっとコワイ。

●シュールナリよ。

日曜は子供もろともテレビ漬けになるパターンが多い。 CSのアニメチャンネルで観た『キテレツ百科』。 オープニングとエンディングのテーマ曲が秀逸なのは知っていたが、きちんと観たことはなかった。 『ドラえもん』と混同している息子を諭しつつ眺めていた…

●メインSt.のUG

仕事をひと区切りつけ、ZEPP OSAKAへ。 先攻のフジファブリックには間に合わず。 後攻めの髭(HiGE)から観る。 十代から二十代前半くらいの女の子が多い。 そのくらいの子たちが2000人集まって、拳を振り上げ「寄生虫ぅ〜」と叫んで踊っている。 なんとなく『…

●Still Smoulder Now!!!

満月の夜。 The Who、大阪城ホール。初の単独来日公演の初日。 まだ横浜、埼玉、東京とライブはつづくので、曲目等に言及するのは控えるけれど、いやあ素晴らしかった。 まあ、2001年10月の《The Concert for New York City》のときも、2004年の《ロック・オ…

●スポンサーから一言。

「厚労省叩きは異常」とトヨタ奥田氏 報復でスポンサー降りる? http://sankei.jp.msn.com/life/welfare/081112/wlf0811122357005-n1.htm 「ここで厚労省を擁護するなんてちょっと異常」だし、「報復」や「洗脳されてしまう」という言葉遣いも甚だ物騒だ。 …

●ナンダとダダこねる幼い奴ら

きのう寸借詐欺について書いたら、今日はこんな記事が紙面を賑わせていた。 同じ曾根崎署の所轄での事件である。 「歌手の中島みゆきさんの夫と偽り、交通費名目で現金をだまし取った無職男を詐欺容疑で送検」 http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20081111-OYO…

●モダンなモールでプレモダン

昼間の、梅田の地下街。 ヒルトンプラザに地下でつながっているところで声をかけられた。 「すんません、あの」 はい、なんでしょか。 「このへんで、あの、財布落ちてるの、見ませんでしたやろか」 見れば、年の頃は50代半ばと思しきオジサンである。 どこ…

●十兎と一兎

推薦入試って、そういえば秋にやっていたっけ。 内田樹さんが、入試にからめて大学のサヴァイバルについて書いておられる。 http://blog.tatsuru.com/2008/11/09_1029.php そのエントリーの最後で、村上春樹氏の言葉を引用しているところを孫引き。 若いとき…

●2008年のニューヨーク炭鉱

11月は急な別れが多い。 午後、不意にある報せを聞き、やや自失となる。 身体のなかのなにかのブレーカーが落ちたような感じ。 それほど親しかったわけではない。 基本的に仕事の上でのつきあいだった。 だが彼は、(ショウビズ好きは数多いても)“音楽”好き…

●A Change is gonna Come.

選挙は嫌いだ。 街頭でがなっている脂ぎった顔、上っ面だけの絶叫、その場しのぎの猫なで声、選挙カーからぬっと突きだして振られる白手袋、美的感覚ゼロのポスター、貧相な選挙事務所、どれもこれもイライラする。 そのくせ選挙速報を見るのは好きなのであ…

●ルー・リードの『BERLIN』

シネリーブル梅田にて『Lou Reed's BERLIN』を観る。 かの名盤『BERLIN』収録曲を全曲同じ流れで演奏するというステージを収めたもの。 PUNK/NEW WAVE以降の'80年代、ルー・リード再評価の機運が高かった頃に洋楽を聴きだした人間なので、もちろんこのアルバ…

●『困難な自由』を手に入れるのは……

で、国際会館に行く前にジュンク堂に寄ってみた。 内田樹訳のエマニュエル・レヴィナス『困難な自由』を探しに行ったのだ。 前の日、Aさんのブログのこのエントリーも目にしていたので。http://yummyao.at.webry.info/200810/article_9.htmlが、検索マシーン…

●パンチ!スウィング!パンチ!

前回のエントリーから早2週間。 ずっと抜け殻になっていたわけではありませぬ。むしろ逆。 レギュラー担当は減ったものの(その反動というか飢餓感というか危機感というか)、すわ仕事とあらばwhatever I do! というファイティングポーズを取ったところ、た…

●ちょいと抜け殻

2001年の2月からだから、都合、7年と8ヶ月担当してきた昼の番組が終わった。 正確にいえば、番組が終わるのは明後日だが、私の担当が今日で最後だったのだ。 7年強のあいだに、受け持つ曜日は変遷したものの、基本、毎週どこかひと曜日の午後の3時間、京阪神…

●インファイター、世に憚る

金曜日の渋谷は数分歩いただけでも疲れるなあ。 日帰りで東京取材。 来週で最終回となる昼の帯番組のための収録だった。 関係各位のご協力のおかげで素晴らしい内容のものが録れました。感謝します。 DJの志向、私の志向、演出作法などもあいまって、基本、…

●彼女の背中に浮かんでる、孤独の孤の字が

「Switch」の最新号、小泉今日子特集。 黒沢清と犬童一心の対談、鋭い。 黒沢「……ある環境、ある脚本、求められるものによっては、不意にガードをバーンと解くんでしょうね。それがすごい。」 と「女優・小泉今日子」の本質を突く。 さすがである。 後半のA …

●“an actress, K2”終了

さて、過密作業気味で終始ヘロヘロになっていたこの1ヶ月。 実のところ、北京五輪の開会の日(八・八。末広がりの日。なんだか懐かしい)あたりからの記憶がほとんどない。 入魂の単発プログラムを作っていたのだが、結局その宣伝も書けないうちに、当のその…

●ウェイン、吠える。

映画批評界の荒野のおおかみ、町山智浩氏のブログ。 この日の後半の文章が熱い。 http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/20080920 熱くて言い得ていて、効く。 このなかの「試写会通い」を「サンプル貰い」と置き換えれば、そのままラジオ・ディレクターの話にも…

●25年後の磯野家

小栗、浅野、宮沢らが“25年後の磯野家”を実写で描く 少々あざとい企画のようにも感じるが、やはり想像力を刺激するところがあるのだろう。 妄想キャスティングって愉しいものなあ。 以下はWaste Of Popsさんの労作。 ■09/08 波平(79歳):長門裕之(海平は…

●おくればせながら

先月出た雑誌『Talking Rock!』に載ってる、くるりのインタビューがとても興味深かった。 ミュージシャンがーーというよりは、岸田繁という個人が、なのだろうがーー同時代の世の中の閉塞した雰囲気を、その嗅覚で炭坑のカナリア的にどう感じてるのか。 その…

●パコな午後、アンニュイな午後【追補】

70分眠って起床。 午前中のルーティーンをこなして、11時には局へ。 「FLOWER AFTERNOON」、まずは13時台後半に最初のゲスト。 映画『パコと魔法の絵本』のプロモーションでおふたりをお迎え。 優しげな目をした大きな熊という印象の中島哲也監督と、背中に…

●九月になったのに【追補】

月が改まる。 昼に局へ。 名著『泥酔ジャーナル』の著者・百々和宏氏(昼の番組にゲストで来られていた)に拙著を謹呈。 ちなみに『忌野地図』の共著者である写真家の岡田貴之さんは、MO’SOME TONEBENDERのジャケ写、アー写をずっと撮っているかたでもあるの…

●一回乗っても南海電車【追補】

朝、3時間半眠って、昼から泉大津へ。 今年は自転車はあきらめて、地下鉄&南海電車で。 さすがに早い。 というか、我が家からは意外に連絡がよくて、するすると着いてしまう。 ギラギラの太陽の下でのMO’SOME TONEBENDER。 武井氏の祭り太鼓、ならぬ、祭り…

●『グーグー』に備えて【追補】

昼まで寝てしまう。 来週に迫った小泉さん@『グーグーだって猫である』のインタビュー台本を書く。 週明けには9月に突入。 公私ともにやることが山積。 すこしでも前倒しでやっていかないと追いつかない。 よくちわさんが云っている「ワンミスも許されない…

●有限の捉え方、みたいなこと【追補】

あるプロモーター氏との雑談のなかで得た話。 HIP-HOPのアーティストは、必ず(トラックを)つくれなくときが来るんです。 有限のものをリサイクルしているので。 そのあたりは、無から有をつくっているシンガー=ソングライターとは違うところですよね。 い…

●NO COMIC, NO LIFE.

西村しのぶの新刊、『RUSH』の4巻が出てた。 彼女のマンガはどれもいいけれど、いま続いてるシリーズのなかでは、やっぱりこれが一番好きだ。 たぶん、ほかのはどれも、若者というよりは大人のフィールドに片足だけでもちゃんと踏み入れた人たちが主人公。 …

●ダイレクション or ダイ?

日曜日は、北京五輪の閉会式を観ようとして、一度はNHK-BSにチャンネルを合わせたのだけれど、始まってすぐ消してしまった。 ひとことでいうなら、しらけちまったのだ。 開会式は観たのである。 3時間半みっちりと。 そんなこと、生まれて初めてのことだった…

●モンキー(ガール)マジック

朝日新聞の記事から。 http://www.asahi.com/kansai/news/OSK200808230026.html 淡路島のモンキーセンターで、代替わりしたばかりのボス猿が人望(猿望? と注記するのがこういう場合のお約束ですな)を問われ、年少の猿たちに謀反を起こされ、ボスの座を追…

●オオサカプレリュード

市内某所で、ある女優の方にインタビュー。 といっても、私が直接話を訊くわけではない。 ちゃんとDJが訊くのである。 私はその傍らでDATのポータブルデッキを回しているだけなのである。 それでも、彼女の口跡の鮮やかさにはしびれるばかり。 言葉を探しな…